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日本の携帯売り込み、政府ヤクザ、大学ランキング不正操作……―ニュースピックアップ

2009年05月08日

中国の3G携帯技術、協力に合意 訪中の鳩山総務相 - asahi.com
 日本が3G携帯を売り込んでいるという話は中国メディアからばかり流されている印象があり、本当かいなと疑っていましたが、ついに朝日にも関連記事が。世界最大の携帯市場である中国と日本とのプラットフォームが共通化できれば日本メーカーの世界進出にも道が開けるだけに頑張って欲しいところです。

【中国人民VS官僚】ヤクザも真っ青、警察が賭博場から「みかじめ料」徴収 [サーチナ]
 『北斗の拳』の続編マンガ『蒼天の拳』は上海マフィアの争いをテーマにしたマンガ。協賛中国成立以前はそうしたマフィアがたくさんいたわけですが、絶滅してしまいました。そうなると、中国最大のヤクザは政府自身。警察、工商局、都市管理局がそれぞれみかじめ料的なものを徴収しているのが現状です。ちなみに改革開放以後にヤクザも復活してきましたが、やはり当局の縄張りには勝てず、すき間で商売しています。

「大学ランキング」の制作者が大学側から金銭収受?公正さに疑問高まる―中国
 中国では「~~ランキング」というのが大流行ですが、なかでも大学ランキングは人気です。複数のランキングが公表されていますが、どれも公正性に疑問がもたれている状況。ランキングを頼りにする受験生が一番かわいそうですね。

武漢で“黒い救急車”暗躍―非正規営業、患者そっちのけ [サーチナ]
 救急車は日本では無料。ですが中国ではお金を取られます。記事によると武漢市の料金は「1キロメートル当たり6.8元で、その他に救護スタッフ出動料金が1人当たり15元、応急治療費70元が加算」とのこと。タクシーよりもずっと高いだけに、闇救急車がはびこるのも納得。もっとも日本は無料のためにタクシーがわりのように救急車を使う人もいるため、有料制もありかなとは思うのですが。

中国若年層のマンション購入、建築中より完成済みに注目 [サーチナ]
 以前、人から聞いた話なのですが、中国のマンションは「最上階まで組み上がるまで販売は禁止」との決まりがあるのだとか。そのためともかくまず最上部まで枠組を作るそうです。まあ日本でも完成品を見る前に買うのは一緒ですが、手抜き工事を筆頭に中国のほうが明らかにリスクが高いわけで、完成済みが人気なのも納得です。

台湾の世論真っ二つ 日本代表「地位未確定」発言 asahi.com
 「地位未定論」は民進党の陳水扁総統が台湾独立の論拠とした話。つまり国民党と民進党の敏感な話題に触れてしまったというわけで、斎藤代表のやり口はあまりにも軽率です。何気に尾を引く事件となりそうです。

やっぱり怖い!アウェイの中国戦―サッカーACL

2009年05月07日

 5月5日、6日はACLグループリーグ第5節が開催されました。鹿島対水原三星、山東魯能対大阪と2試合も見てしまいましたが、代表戦とはまた少し違う緊張感がありますね。

 さてついに中国でのアウェイ戦とのことで気になるのはラフプレーとサポーターの問題。憲剛、天津トレーナーに蹴られた!川崎、AFCに報告へ…スポーツ報知によると、「川崎は天津のラフプレーなどに苦しみ、後半39分にはMF中村憲剛(28)が天津トレーナーに蹴られるなど試合は大荒れ」「スタジアムは一気に反日感情むき出しに。「日本鬼子(リーベングイズ=くそ日本人)」を大合唱し、ライターも投げつけた」とのことです。




 山東の試合ではサポーターのブーイングはすごかったのですが、言葉までは聞き取れませんでした。アジアカップの時は「傻逼(シャービー)」という罵り言葉がはっきりと聞き取れたので、収録スタッフが工夫したのかもしれません。山東の選手も危険なタックルやシミュレーションを連発するなどお世辞にもフェアプレーとはほど遠いようすでした。
 テレビ中継で紹介されたところでは、ACLの中国開催試合で日本クラブは勝利したことがないとのこと。6日の大阪が初めての勝利となりました。厳しすぎるアウェイも勘弁して欲しいとは思いながらも、奇妙にスリリングではあります。

米軍への妨害、サッカーで蛮行、景気底入れ?……―ニュースピックアップ

2009年05月06日

中国漁船が米軍調査船妨害 黄海、「危険行為」と批判 - MSN産経ニュース
 3月の南シナ海に続き、今度は黄海で妨害活動。「先月から今月にかけ、ほかに3回、同海域で米調査船が中国側の嫌がらせを受けるケースがあった」とのことで、やる気まんまんです。冷戦時代のように、こうしたじゃれあいのような緊張関係が続くことになりそうです。

憲剛、天津トレーナーに蹴られた!川崎、AFCに報告へ…ACL
 あの重慶アジアカップを思い出させるひどい話。今日のガンバ対山東戦を含め、Jクラブは中国での試合を3試合残しているだけに、同じか、これ以上に大変な事態になる可能性は十分。選手やファンのみなさんの安全が確保できるか、不安です。

中国経済、大型景気対策が奏効し好転:日経ビジネスオンライン
 株価と自動車販売の好調など中国経済は底を打ったとの見方が喧伝されるようになってきました。ただ相当怪しいのではないか、と。銀行の貸出額の急増などが好意的に伝えられていますが、結局は政府の干渉が強まっただけのこと。数値は上向くかもしれませんが、貸出金の毀損など将来的に必ず副作用が現れるはずです。

アニメネタだけじゃない?!カオスで楽しい中国コスプレの世界

2009年05月05日

网球王子(中国COSPLAY超级盛典三强公布 <长安幻夜>夺冠――中新网)

 浙江省杭州市で開催されていた「中国COSPLAY超级盛典(中国コスプレ超級イベント)」が無事終了。
 サーチナに日本語記事がでていますが、地区予選を勝ち抜いた32チームが参加。賞金総額7万元(約100万円)が与えられたそうで。

 『中国動漫新人類 日本のアニメと漫画が中国を動かす』に詳しいですが、中国ではコスプレが大流行。知り合いの中国人に聞いたところ、コスプレ部がある大学も少なくないのだとか。

 さて中国新聞網の記事によると、審査委員の一人にして、著名コスプレイヤー(中国語ではCOSERというそうです。縮めすぎな気がしますが…)の黄山さんは「最も注目すべきポイントは中国的要素」とコメントしたとのこと。32チーム中、半分近くが「中国的テーマ」を採用したそうです。

 こちらが盛龍組の優勝チーム・合肥徽動漫社による「長安幻夜」。ファンタジー解釈の唐代の世界を衣装と踊りで表現しています。
 
 

ソースコード強制開示、新型インフルエンザ、ブラホック外しのギネス記録……―ニュースピックアップ

2009年05月04日

中国、IT技術の開示義務化を発表 来春、政府調達品で (アサヒドットコム)
 ソースコード強制開示問題。とりあえず導入を一年延期。かつ対象を政府調達品に限定とのこと。
 大きな譲歩のように見えて、「中国政府の方針変更に対し、日系企業の間では一定の評価はしつつも、中国では有力企業の多くが国有企業であることから「『政府調達』の範囲を見極める必要がある」(電機メーカーの現地法人幹部)との見方が出ている」とのことなので、来年またもやバトルになる可能性が高い。

ASCII.jp:中国ソースコード強制開示 延期になったが大丈夫?
 ソースコード強制開示問題。「中国ネチズンはこの動きを知らない」のではとの指摘。「中国国内でこの話題がまったく報じられないのが意図的なものなのか、何にしても少々気味が悪い」と警告している。
 確かにびっくりするぐらい報道がなく、政府の規制が入っているのでは疑ってしまう。グーグル中国のニュース検索をかけてもほとんど報道がない。ひっかかった中国オープンソースソフトウェア推進協会副事務局長、北京大学の袁萌教授の記事では、「中国に汚名を着せようとする小日本の悪だくみ」などと口汚く罵っているものの、ソースは「読売新聞」のみというお粗末さだった。

失われた「黄金週」

2009年05月03日

 日本はゴールデンウィークですね。最も新型インフルエンザでそれどころではない、という気分でもありますが。万一、感染者と同じ便にでも乗り合わせてしまうとどれだけ面倒なことになるのか、などと考えるととても海外に行く気になれません。

 さて5月初旬といえば中国のゴールデンウィーク。すなわち「黄金週」です。正確にいうと、「でした」と過去形にするのが正しいのですが。

 以前は5月1日のメーデーから始まる長期休暇は1週間ありましたが、2008年からは3日間(土日含む)にまで減らされています。

 中国の「黄金週」制度は1999年に導入されたもの。長期休暇導入による内需拡大を目指してのものでした。旧正月、メーデー、国慶節の年3回、法定休日3日に前後の土日を振り返ることで1週間の休みとなりました。

 中国経済が急成長した時期と重なったこともあり、中産層を中心に「黄金週」の旅行は一大ブームとなりました。しかし旅行費用があまりに高騰する、渋滞が多い、観光地に人が多すぎて楽しめない、などの弊害も明らかになっていきます。「黄金週」が終わるたびに、「旅行社の説明とは全然違った」「現地についてみたらホテルがとれてなかった」などの文句がメディアをにぎわしていました。

 また中国の伝統的な祭日を休日にするべきとの意見もあがり、2008年に法定休暇制度は大きな変更を加えられます。旧正月と国慶節には変更がありませんでしたが、メーデーの休みは3日から1日に短縮。代わりに清明節 、端午節、中秋節が1日の法定休暇となりました(直近の土日を振り替え、3連休)。

 伝統的な祭日への意識が高まる、3連休という短い休暇で近郊旅行が増えるなどの効果が期待されていましたが、まだ施行から1年半。是非を論じるのは早い段階でしょうか。

 ところで中国の法定休暇のユニークなところは土日の休みを振り替えて、連続休暇にするところ。ある意味、合理的なやり方かとは思いますが(日本のような飛び石連休よりは…)、長期休暇の前後には下手すると10日連続での仕事が入る可能性が出てきます。わたしなんかはしばらく休みがないと、仕事の効率が激減するので、ちょっと勘弁という思いでした。

 

音楽を合法的に無料ダウンロード!グーグル音楽検索がすごすぎる

2009年04月30日

 今や世界最強のIT企業として君臨するグーグル。
 しかしそのグーグルをもってしても攻め落とせないのが中国市場です(というか、日本のYahoo!、韓国のネイバーを考えると、東アジア全体で苦戦していると言えるでしょう)。

 市場の過半を握るのは中国系企業の百度。なぜグーグルは勝てないのかが気になるところですが、単純化してしまえば、「政府の規制」と「MP3検索」の2点が挙げられます。中国政府はグーグルに政府にとって問題となる検索結果(例えば「天安門事件」など)の表示禁止を求めたのですが、当初グーグルは反発しました。その結果、中国国内からはグーグルのアクセスがほとんどできないようになりました。今ではグーグルも普通に使えますし(ただし検索禁止ページは表示されず。検索結果の下に「据当地法律法规和政策,部分搜索结果未予显示(現地の法律法規と政策により、一部検索結果は表示されていません)」との注記がつきます)、Gmailもつながりますが、わたしが中国に渡った2005年ごろは無残な状況でした。

ソースコード強制開示続報、ベトナム雑誌停刊……―ニュースピックアップ

2009年04月29日

中国のIT機密開示、首相が首脳会談で見直し要請へ : 政治 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)
<中国式保護主義>ソースコード開示、国際社会とともに撤廃要求を―韓国紙(Record China)
 ソースコード強制開示問題の続報。日韓政府の動きが表面化したようです。

中国批判でベトナム誌が3カ月停刊 再びメディア規制強化か - MSN産経ニュース
 2週間ほど前に同様の報道があったのですが、どういう記事を掲載したのかが報じられていませんでした。問題の記事は「旧正月に発行した“新年特別号”で、中越間の領土問題に触れた。記事では、昨年、首都ハノイとホーチミンで、中国政府の南シナ海政策に対する抗議デモの参加者を「勇気ある精神」と称賛した」とのこと。
 サーチナの記事では「中国と交戦の可能性がある国」第3位にベトナムがランクインしたと伝えられていますし、ベトナムの反中感情、中国の反ベトナム感情は両国政府にとって悩ましい問題となっています。

中国で公開裁判 麻薬販売容疑者ら1万人の目にさらされる
 中国の発展のためにはこうした法治の未整備が大きな障害となっているわけですが、当局にはまったく問題意識がない模様。

ソースコード強制開示、コピー携帯……―ニュースピックアップ

2009年04月28日

http://blog.goo.ne.jp/tbinterface/d1de78ce62e473d18b8c66c9204839dd/ac (マジっすか?中国でITの「技術盗用」を合法化する動きが! - 日々是チナヲチ。)
 ソースコード強制開示問題について。「ソフトウエアを含む情報セキュリティ製品を新たな対象」にするとのことなので、日本メディアの報道する「デジタル家電など」という表現は誤解を招きかねません。ソースコード開示なんてありえないという海外の圧力は強いでしょうが、情報安全保障(またはネットの監視)を強化したい中国政府も譲らない可能性があります。

中国によるソースコード強制開示報道に踊らされるのはまだ早い - A Successful Failure
 同エントリーは「セキュリティ製品のソースコード開示を含む評価認証は世界各国で実施中。ただし他国が政府調達等を除いて任意なのに、中国はすべてに強制」するものであり、日本は騒ぎすぎとのこと。「自国の適合性評価機関との相互認証の枠組み確立にむけての努力」の最中であり、これを中国が認めれば、日本の検査機関での評価を受けることができ情報流出の危険性が減少すると指摘しています。

こんなに楽しい中国の「農民画」―書評

2009年04月27日

こんなに楽しい中国の「農民画」』魁星出版、2007年。

 「農民画」とは元々は農民自身が描いた吉祥画です(百度百科の解説、中国語)。新中国成立後、一時は伝統的な題材が禁止され革命的テーマのものが描かれてきましたが、今ではその束縛もなくなり、比較的自由なテーマで描かれるようになりました。

 本書はそうした農民画の数々を集めたもの。素朴な画で伝えられる中国の日常風景は眺めているだけで、なんとなく楽しくなります。

 農民画の解説や歴史などの情報量は少なく、そういった知識を期待すると肩すかしではありますが、ぼーっと眺めるにはなんともすてきな一冊です。
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