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原油がもっと安くなり続ける理由

2009年04月25日

原油がもっと安くなり続ける理由(『ニューズウィーク日本版』2009年4月29号)

 原油などあらゆる資源価格は中国をはじめとする新興国の需要増により高騰を続ける……

 世界的な不景気が続くなか、資源価格が値下がりしてもこの種のお話はよく目につく。もちろん反論もあるが、今回紹介する記事は少し変わった視点に立っているのが面白いところ。

 で、それはなにかというと、「原油などの商品価格は、ここ200年下落している」という歴史的な視点だ。
 「テクノロジーの開発と採掘方法の効率化、そして代替原料の利用」によって、長い目で見れば商品価格は一貫して下落してきたという(オイルショックのような一時的な高騰はあるが)。
 すなわち、エネルギー需要が増えれば、原子力や天然ガス、環境技術などが進展し、結果的に石油需要が抑えられるという見方を示している。

 また中国をはじめとする新興国の成長も過大評価されてきたと指摘する。
 ・成長すれば一人当たりのエネルギー消費量は減少すること。
 ・中国の場合、過剰投資の解消と輸出依存型経済への脱却を図るなか、資源を大量消費する輸出産業はこれまでのようには伸びない。
 というのが判断理由だ。

 中国の過剰投資のリバウンドという分析は納得しかねる部分もあるし、国家による資源獲得競争という危険性について触れていないのも残念だが、
・テクノロジーの発展
・需給が逼迫すれば代替手段が登場する
 という2点からシンプルに考えれば、長期的な資源価格高騰はありえないという判断はうなずけるところ。値上がりは全て中国のせいにするのが風潮なだが、「いつの時代も世界には新しい経済大国が台頭してくるが、商品相場は下がり続けてきた」との反論は参考になる。

 この記事は、「一時の高騰を終え資源価格は下落トレンドに入った」と主張しているわけだが、資源の乏しい国・日本に住んでいる身からすればぜひとも予想が的中して欲しいところ。資源確保に奔走する中国政府は、資源が逼迫し国家同士の奪い合いとなる未来を予想しているのだろうが、その暗い予想が外れるのを祈るばかりだ。

中国スパイ疑惑、観艦式写真、幼児売買事件…―ニュースピックアップ

2009年04月24日

中国、ITソースコード強制開示強行へ…国際問題化の懸念  読売新聞
 中国語でググってみてもひっかからないので、読売新聞が日本政府から得たスクープでしょうか?海外の反発で一時は延期された開示案ですが強行するとのこと。唯々諾々とソースコードを開示すれば、流出して多大な損失につながる可能性もあるだけにすんなりと導入はされないように思いますが。。。世界的な不況で中国市場を失うわけにはいかないという厳しい懐事情も影響しそうです。

「食糧倉庫問題」に中国人の“役得感覚”を見た:日経ビジネスオンライン
 食糧備蓄庫が横流しにより実は空っぽに、というなんとも中国らしい話。前近代から変わらない構図です。

海上阅兵震撼场面大图集(1)_环球网
 中国で一大イベントとなった国際観艦式の写真集。

頻発する中国の幼児売買事件、なぜ減らないか―独メディア Record China
 日本語の誘拐にあたる言葉は中国では「绑架」。では「诱拐」はというと、記事にあるようなかどわかしと人身売買にあたるとのこと。農村部では子どもと嫁は財産という観念が残る地域も多いため、いまだに人身売買は大きな需要があります。

【中国ブログ】パクって何が悪い!『山寨』は正常な行為だ 2009/04/22(水) 16:52:21 [サーチナ]
 昨年ぐらいから、「山寨」=パクリ、コピー品という言葉がプラスの意味で使われるようになってきました。実際にはニセモノ商品に怒っている中国人もたくさんいるのですが、パロディや政治風刺の文脈から言われている「山寨」とコピー商品の文脈とが奇妙に混ざり合ったように感じます。おしつけの教育、文化は嫌だという発想はよく理解できるのですが、それがコピー商品礼賛につながるのは中国人にとってもいかがなものかと思うのですが…

ニューヨーク市警「中国ハッカー」の存在を公表、警戒 [サーチナ]
 また中国スパイのお話。今回は警察の発表とのこと。しかし内容は中国発の不審なアクセスを受けただけとのことで、取り立ててニュースにする価値もないでしょう。中国脅威論の盛り上げを狙うにしても、さすがに無理筋です。

【地方官僚VS人民】“官職売ります”公安副局長のお値段560万円 [サーチナ]
 これまた中国らしい、前近代から変わらないお話。広く行われている「売官」ですが、支払ったコストはどうにかして回収しなければならないので、結局汚職の連鎖が続いていくことになります。

地方政府の北京事務所が巨額で購入した銘酒が「ニセモノ」だった - 最近の中国のニュースから
 中国のニセ酒はやばいです。素人には見ただけでは絶対に判別できないレベルまで進化しています。

「アスリートに自由を」中国テニス女王が訴え | スポーツCHINA~体育中国
 中国のスポーツエリート教育は、子どものころからスポーツだけに専念して人生を棒に振ってしまう人間を大量に生産しています。成功できなかった人はもちろんのこと、成功者にとっても不幸な精度であることは違いありません。

中国「城管」(戯れ歌) - 思いつくまま
 中国語が読める人用。よくできた戯れ歌です。

【草なぎ報道異聞】中国メディア「ウーロンしちゃった!」 [サーチナ]
「ウーロンする(搞乌龙)」で、「思慮不足などによる思わぬ失敗で、自分を傷つけた時に使う表現。最近ではサッカーなどのオウンゴールを報じる記事でよく使われる」とのこと。最近のネット用語かと思いきや、「もともとは、広東省で使われた慣用句。「日照りつづきで困った人々が、恵みの雨をもたらす青龍の到来を祈ったところ、はるかに強力な烏龍(黒龍)が現れてしまい、大洪水が発生」の意だ。ちなみに、ウーロン茶と直接の関係はない。ウーロン茶は、葉の形状が烏龍の爪に似ているとして、名がつけられたという」由来があるそうで、小学館の中日辞典にも「乌龙球」=自殺点で項目がありました。草磲くんのおかげで思わぬ勉強ができました!

ACLから見る日中韓サッカーのレベル

2009年04月23日

 4月21日、22日にサッカーのアジアチャンピオンズリーグ(ACL)・グループリーグ第4節が開催されました。日本勢は全勝、ガンバ大阪と川崎フロンターレは2試合を残して決勝トーナメント進出を決めています。

 今年からACLはレギュレーションが変更され、日中韓は4チームずつの出場。東ブロックのすべてのグループで三国志状態となっています。というわけで、3か国のみの直接成績を調べてみました。

日本
 対中国 ホーム4勝0敗 アウェイ試合なし
 対韓国 ホーム試合なし アウェイ2勝1敗1分け

中国
 対日本 ホーム試合なし アウェイ0勝4敗
 対韓国 ホーム2勝1敗1分け アウェイ1勝2敗1分け

韓国
 対日本 ホーム1勝2敗1分け アウェイ試合なし
 対中国 ホーム2勝1敗1分け アウェイ1勝2敗1分け

 まず驚くのが試合の偏り。日本は残る8試合(4チーム×2試合)、ホームでの韓国戦4試合とアウェイでの中国戦4試合を残しています。一方、中国と韓国は直接対決がすべて終了しています。

 さて成績はというと、中国と韓国が全くの互角。代表チームの対戦成績は圧倒しているだけに意外な結果となっています。抜けているのが日本。中国に対してはホームとはいえ全勝をキープ。対韓国でもアウェイで勝ち越しています。現時点ではJリーグの実力が一歩抜けていると言えそうです。ACL開幕前には中国メディアも「サッカーで抗日」といった威勢のいい記事が並んでいましたが、この惨敗ぶりに意気消沈したのか、日本をライバル視する報道も減っているようす。

 またホームゲームの有利さがはっきりしているのも特徴。中国クラブ相手に全勝している日本クラブですが、残されたアウェイ戦ではどういった結果になるのかも興味深いところです。

北朝鮮、空母、アートバブル…―ニュースピックアップ

2009年04月22日

中国の北朝鮮ミサイル報道:イザ!
「中国としては、6カ国協議に半島の非核化を進める機能などないことは百も承知である。しかし、6カ国協議の目的は、すでに半島の非核化以外のところにでてきているので、これでいいのだ。はっきりいって、北朝鮮が核をもっても、中国が脅威にさらされることはない。中国の保有している核兵器の方がよっぽど多くて性能がいい。米国も脅威をまだ感じていない。ミサイル実験は失敗だった。米国に届かない。小型核弾頭もできてなさそうだし、まだ余裕。韓国にいたっては南北が統一されたらウリナラも核保有国ニダ、とか思っているかもしれない?北朝鮮のミサイルを真剣に脅威とおびえているのは6カ国のうちおそらく日本だけだろう。」
と分析しているが、核保有(さらにはイラン、パキスタンへの流出)はどこの国にとっても脅威。ましてや中国は6か国協議の議長国でもあり、面子もつぶされてしまっています。中国政府のお歴々は相当かっかしているでしょう。


上海万博開幕まで1年 期待と焦りが交錯 消えぬ金融危機の影 - MSN産経ニュース
米国パビリオンが建たないかも、とのこと。このまま行くと集客がたがたの万博になってしまう、かも。

日本のケータイ小説に上海出版界がアツい眼差し 2009/04/21(火) 13:37:49 [サーチナ]

紹興:伝説の帝王、禹王の祭りが開催 2009/04/21(火) 18:06:56 [サーチナ]
今、中国では各地で炎帝黄帝の祭だなんだとイベント作りに夢中。どうにかして観光資源を作りたいわけですが、共産党の党是と反しないのかは少し疑問。また日本と同じく官僚的思考でぶちあげているがゆえに、ほとんどは大赤字ばかりを残す結果になりそうです。

中国国産空母、上海の造船所で近く着工 難しい技術は輸入で - MSN産経ニュース
空母、盛り上がってきました!

中国で"外国人は"iPhone禁止? - 中国リアルIT事情
法律で外国人による地図製作道具=GPSの運用が厳しく制限されているため、iPHONE使っているとつかまってしまうかも、というお話。笑い話みたいですが、辺境地域なんかで捕まったりすると本当に危なかったりするかも。


急成長ネット通販は中国ウェブビジネスの大本命 インターネット-最新ニュース:IT-PLUS

過熱した中国アートバブル 投資家は何を学んだか―日経BPネット
中国アートバブル終了のお知らせ。中国バブルというと、不動産や株が有名ですが、ほかにもアート、プーアル茶、ホータン玉などさまざまなものに飛び火しています。つまりは金余りだったわけなんですが、全般的にこうしたバブルムードは収束しつつあります。

小狗兽性大发强吻超美车模 衣服都撕坏了-搜狐(獣の野生を取り戻した子犬、美人レースクイーンのスカートをばらばらに
「スポーツ界キス事件簿」というシリーズ。この写真はスポーツとまったく関係ありませんが、漫画的な笑える絵面になっているので、思わずご紹介。

政治家になれないジャッキー・チェン、失言はたんなる「口べた」

2009年04月22日

ジャッキー・チェン、中国は「自由すぎると台湾みたいに混乱する」

 ジャッキー・チェンの「問題発言」が話題となっています。大陸で絶大な人気を誇り、中国映画家協会副会長に就任しているジャッキーだけに、「中国共産党のいいなりじゃないの?」という批判が強いようです。

 強烈な批判コメントを発表したのが、小説家・韓寒。ブログにエントリー「像成龙一样学会揣摩圣意(ジャッキー・チェンのようにごますりを勉強しないと)」を掲載し、「ネットに政府批判を書き込めばすぐ削除されるような中国社会だもの」と強烈に皮肉っています。

 そういうわけで大ブーイングの嵐ですが、言い方さえ変えればこれほどの批判を浴びなかったのでは、と考えました。中国では「西洋とは異なる民主主義、人権」といった言い方が政府のみならず、一般的にもそれなりに浸透しています。すなわち欧米化への批判、「近代の超克」にもつながるような発想です。中国のみならずアジアの国ならばどこにでもありそうな話なのです。台湾と香港を例にあげたのはジャッキーがこうした「反欧米化」の視点から話したことを示すものでしょう。

 「盲目的な欧米化はいかがなものか?」とか、「ヨーロッパ発の近代思想がそのまま中国になじむとは限らない」とかいっておけば、これほどの反発は買わなかったでしょう。そう考えると、この事件はたんにジャッキーの口べたを証明しただけなのかな、と。
 中国映画家協会副会長などというたいそうな肩書きを手にしたわけですから、もっと中共的政治家言語を身につける必要があるのでしょう。

中高生の性的いじめ、原発建設……―ニュースピックアップ

2009年04月21日

中国でまた全裸いじめ動画流出
 「性虐待」とかでググると同様の事件のニュースがたくさん見つかります。イジメはどこにでもあるものでしょうが、これを携帯動画で撮ってネットに流すというのはどういう神経なんでしょう……

09年の中国の経済成長
 経済成長の地域差について紹介しています。総じて沿岸部の先進地域より内陸部のほうが高い成長率をキープしているもよう。積極的なニュースととらえるか、総じて後進地域のほうが政府の支出がGDPに占める割合が大きい、無茶な開発を続ける傾向が強い傾向がありますから、その影響と悲観的にとらえるか、悩ましいところ。

【中国のアンケ】食の安全より職?!8割が露店を認めろ!
 たんに食の安全の問題ではないように思います。改革解放といえば、なにより個人事業主が引っ張っていたわけですが、近年はむしろ締め付けられている傾向にあります。一般人にも商売させろという申し立てでしょう。

中国、留置場で不審な死亡事故15件 監視強化へ
監獄で死亡事件、原因は「目隠し鬼ごっこ」―中国
 公権力の横暴への反発が高まっています。留置場、刑務所での死亡事件も「犯罪者に人権を」といった論調というより、実態を隠している公権力への反発として問題になっています。

世界初のAP1000型原発が中国で着工-東芝傘下
中国、年内に4原発着工へ 浙江省では建設開始
 資源とエネルギーの獲得にやっきになっている中国。原発はクリーンエネルギーとして大々的に推進されています。原発産業は今後急成長する分野と見込まれており、日本の数少ない成長分野と見込まれていますが、主な相手先は中国です。高速鉄道と同じく原発も中国は国産化を狙っているだけに、企業はいかに技術を守るかが課題です。

酪農家が苦しむ“汚染ミルク事件”の爪跡

ネットスパイ網「ゴーストネット」、世界100カ国以上を監視
 あまり目新しい情報はのっていないのですが一応ピックアップ。諜報活動は行っているのでしょうが、ネットのスパイ活動がどこまで組織化されているかは疑問。最初の報道がチベット亡命政府の訴えというあたりも怪しい限りです。

【中国ブログ】中国人ブロガーから見た藤川ゆり市議
 日本メディアより早く中国メディアは、このスペインの美人政治家報道を伝えていました。国会議員以上の重要人物がならぶなか、藤川ゆりの市議という身分はかなり異色。実際、市議とか町議とかに広げると、いくらでも若くてきれいな人が出てくるのではないでしょうか。

湖北破获涉及26个省市42万人传销案
 マルチ商法の摘発。わたしも中国でチラシを受け取ったことがありますが、商売っ気の強い中国人だけに相当流行っています。円天のような出資金詐欺も山のようにありますし。日本も同じかもしれませんが、雇用環境が厳しいなか自分でビジネスができるというのは強力な誘惑になっています。

カオス!中国のitunesストア

2009年04月20日

 ドラゴンボール、デスノート、ワンピース―iPhoneコミックス販売業者がマルウェアを…が面白い。

 iTunesストア中国を見に行くと、確かにすごいカオスです。「漫画」とかで検索すると、漫画をダウンロードするiphone用アプリが相当数。ドラゴンボール、ワンピースとかは絶対に版権取っていない雰囲気です。漫画だけではなく中国語書籍もあり。

 itunesストア中国でググってみるとこんな記事も。「中国でiTMSカードが桁2つ安いのはハッカーの仕業」「报道称中国鄢客破解苹果iTunes系统(ハッカーがiTunesシステムをハッキングとの報道)」。

 オークションサイト・淘宝网を見に行くと、確かに激安でiTunesギフトカードが出展されています。日本円で5000円のカードが90元(約1300円)とか200ドル(約2万円)のカードが100元(約1400円)とかすごすぎです。上記報道は3月上旬のものでしたが、まだアップルの対策が進んでいないのでしょうか。

新医療改革で格差社会は変わる?!―社会保険問題1

2009年04月19日

 4月6日、国務院は「中共中央国务院关于深化医药卫生体制改革的意见(中国共産党中央国務院の医薬衛生改革深化に関する意見」を発表しました。サーチナで日本語の概要が読めます。

 中国では教育、医療(社会保険)、住宅が庶民の悩みと言われています。中国政府が目指す産業構造転換=輸出頼みの経済から内需主導型への転換のためには、社会福祉を充実させ庶民の金を消費へと向かわせる必要があると言われており、社会保険改革は数年前から改革案が取りざたされている懸案でした。

 「意見」は2009年から2011年にかけて8500億元(約12兆3000億円)を投入し、市民サービスを向上させることをうたっています。こうした目玉の数字を打ち上げて期待感を高めるのは中国政府の得意とするところですが、果たして本当に期待が持てるプランなのでしょうか?

 これから何回かに分けて、わたしが中国で見聞きした実例も紹介しつつ、この問題を考えてみたいと思います。
 

成長率が8%を切ると中国は社会不安になる?!

2009年04月18日

昨日のエントリでは「保8(8%成長維持)」について触れました。今春の全人代でも温家宝首相が数値目標の筆頭に掲げていましたし、日本メディアでもなんとなく「8%を割り込むと大変なことが起きる」というのが共通認識となっているようです。

 でもなんで8%なの?本当にやばいの?というのはあまり解説されている記事を見たことがありません。そこをちゃんと紹介してくれていたのが『Newsweek日本版』(4月15日発行、第24巻15号)の56頁、「成長率8%で中国失速の嘘」。元ネタは元シティグループのアナリスト・黄益平氏の雑誌『財経』コラム「筯长低于8%,天塌不下来 」です。

 もともと8%成長という数字は労働力の純増数800万人を吸収するという前提で弾き出されたもの。この800万人という数字は90年代の労働人口の増加数。2001年以降の10年間は平均500万人にまで落ちているとのこと。その計算で言えば8%を割り込んだからといって問題ではないという。

 ただ『Newsweek』はここまでしか引いていませんが、黄氏の重点はむしろ別のところにあって、成長率の数字ではなく、質が大事だとのこと。中国政府の4兆元(約56兆円)内需拡大策は製造業支援、インフラ建設などに偏っているが、むしろ衣料品販売などのほうが同じ成長率でも雇用に与えるインパクトは大きい。というわけで今の雇用対策は的外れと警鐘を鳴らしています。

 つまり、中国は正確な失業率統計がない(都市戸籍の登録失業率、新規就業者数の統計しか発表されないうえ、正式な労働契約が結ばれない非正規労働が多く実態が繁栄されていない)という点から、最も深刻な経済問題=雇用の実態はよくわからないのが実情です。

 昨日紹介した国家統計局も出稼ぎ農民の就業実態を調査するとの発言があったようですが、なにしろ13億人の人口からしてそうそう簡単には把握できないでしょう。結局、中国の社会不安がどこまで深刻化するかについては、しばらくやきもきしながら眺めるしかなさそうです。

中国GDPが急減速!景気回復はウソ?ホント?

2009年04月17日

中国成長率、6・1%に減速=92年以降で最低、金融危機響く-第1四半期

 4月16日、中国国家統計局の発表。第1四半期のGDPが前年同期比6.1%。昨年の第2四半期から10.1%、9.0%、6.8%と右肩下がりに。輸出入額もマイナス24.9%。消費者物価指数(CPI)、生産者物価指数(PPI)もマイナス成長でデフレ傾向もまざまざ。

 しかし国家統計局は「国内経済は減速圧力に直面している」とエクスキューズをいれつつも、「成長は予想を上回った」とのコメント。中国メディアの論調も「筯长虽乏力 趋势定向上(成長力は乏しいが、上向きに)」といった当局コメントに沿った内容。これが大本営発表じゃないといいのですが。

 こうなると問題は第2四半期。ここでも立ち直れないと、政府公約の「保8(8%成長維持)」が厳しくなります。8%を割り込むと雇用が減少し、社会秩序の維持ができなくなるとまことしやかに言われています。実際にはどうなのかわかりませんが、昨年末からタクシー運転手のストライキなどが相次ぎ、きな臭い雰囲気であるのは確か。しかもCPIが下がっているとはいえ、食品価格は上昇と貧乏人の懐を直撃しているのも嫌な感じです。

 日本のお得意様でもある中国だけにウソでもいいから、V字回復を決めてもらいたいところですが。。。はてさて。
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