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不動産会社幹部の飲酒運転で5人が死亡=ネットでは富裕層への怒り広がる―江蘇省南京市

2009年07月01日

2009年6月30日夜、南京市江寧区岔路口で飲酒運転による自動車事故が発生した。5人が死亡、4人が負傷している。死当局の発表によると、運転していたのは不動産会社の幹部だという。「70[石馬]事件」を彷彿とさせる状況だけにネットでは「運転手を死刑にせよ」など厳しい批判が相次いでいる。

7月1日付財経網によると、事件が起きたのは30日夜8時20分。岔路口の繁華街に一台の乗用車が弾丸のような速度で走り込んできた。岔路口は近年繁華街として栄えており、道路の脇にはウリを売る露店がでていたほか、多くの人が歩いていた。目撃者の証言によると乗用車の速度は時速100キロを超えていたという。突如、コントロールを失った車は1400メートルにわたり暴走を続け、9人をひいたほか、停車していた車6台に次々と衝突した。5人が死亡、4人が負傷する大事故となった。

当局の発表によると、車を運転していたのは張(44歳)、酒を飲み酔っぱらった状態だった。また張はある不動産会社の幹部だったことが明らかとなっている。車は別人の所有物だったという。

死者には妊婦が含まれていたこと、また暴走車は最初に人をひいたあと加速してその場を立ち去ったとの証言があり、人々の怒りを呼んでいる。ネット掲示板には関連の書き込みが多く集まっているが、「死刑にするべき」「運転者も車の持ち主も共に罰するべき」など非難するものが圧倒的だ。

金持ちによる悪質な交通事故といえば、5月に「70[石馬]事件」があったばかりだ(70[石馬]とは中国の口語で時速70キロの意)。金持ち子弟の大学生にしてカーレーサーの若者が交通事故を起こし男性1人が死亡した事件だった。事故後、警察は事故車の時速は70キロだったと発表、衝突後20メートルも吹き飛ばされたという目撃証言と完全に食い違っているとして大問題となった。後に警察は発表が誤りであったと謝罪している。

「70[石馬]事件」が大きな社会的反響を呼んだ背景には、金持ちばかりが優遇されており人一人を殺しても罪から逃れられてしまうことへの庶民の怒りがあった。今回の事故も同様の文脈で受け止められており、そうした富裕層への憎しみをさらに拡大する契機にもなりかねない。


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