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温和な腐敗、中国の食塩とがん、消えた義援金=ブログ「中国の片隅から」を読む

2009年08月14日

、中国ではかなり大きなトピックとなっているのに翻訳されないネタというのは無数にあります。「だったら俺がやるぜ」という使命感も少しはあるのですが、大きなネタになるほど調べたりするのが大変なので、ついつい昨日の「テント事件」のようなお笑いネタ(?)に走ってしまうことも。

そういうわけで宿題が山積みになっていたのですが、ブログ「中国の片隅から ぼやき」さんが大変精力的に更新され、そうしたネタを扱っていることを知りました。夏休みの宿題をかわりにやってもらったような気持ち、とでもいうのでしょうか。感謝の気持ちでいっぱいです(?!)。

では「中国の片隅から」さんがやってくださった“宿題ネタ”をご紹介。

・“温和な腐敗”ってなにさ?
中国官僚の収賄習慣は犯罪?/多くが正常な行為と認識:イザ!

「金をくれなければ事務処理をしない人は暴力腐敗、私のようなのは、人の為に上手く処理してあげてお金を頂く、これは温和だ、だから私は自分では温和な腐敗県委書記という」とは汚職容疑で捕まった雲南省文山チワン族ミャオ族自治州麻栗坡県の趙仕永元県委書記。そんな悪いことしてないし、みんなやっていることだし、なんで捕まるの?という趣旨です。よくもまあいけしゃあしゃあ言えるなと思う一方で、まあ確かにそうかもと納得する部分も。確かにみんなやってるし、それが社会のルールになっているわけで。

さて、もう忘れ去られつつある日本の西松事件ですが、万が一小沢さんが利益供与で捕まったならば、“温和な腐敗”とか言ってみるのはどうでしょうか。


・中国の塩を食べるとがんになります
甲状腺病が激増/ヨウ素入り食塩が原因?(中国):イザ!

中国ではもともとヨウ素欠乏症が深刻な社会問題になっていました。そこで政府は1994年から食塩にヨウ素を添加することを決め問題解決をはかります。これまでは“中国グッジョブ”という評価だったと思っていたのですが、浙江大学医学院教授の崔教授は過剰摂取の問題が生じていると指摘しています。近年一部地域で見られる甲状腺異常はこのためではないかと指摘されています。

もともとヨウ素不足で起きる症状は甲状腺異常だったはずで、取りすぎでも同じく甲状腺に問題が起きるのかと驚きました。本当かいなと疑う気持ちもありますが、素人の悲しさ、ちょっと判断がつきません。Wikipediaによると、ヨウ素は海水に多く含まれており、海藻をたっぷり食べている日本人は十分な量摂取しているとのこと。なるほど内陸の中国人がヨウ素を摂取することは難しそうで、食塩への添加では解決できないとなれば、どうすればいいんだろうという悩ましい問題です。


・ポッポナイナイされた四川大地震の義援金
760億元の地震寄付金は何処へ消えた?(中国):イザ!
空前の寄付金ブームが起きた四川大地震、なんと767億1200万元、1兆円超もの金が集まったそうです。ところが精華大学公共管理学院NGO研究所調べではなんと義援金の80%が政府の財政口座に流入、“その他税収”という項目に成り代わったのだとか。

「中国の片隅から」管理人・大陸流浪人さんは「俺が寄付した1000元は何処へ行った?なけなしの金を日本人会の要請でしぶしぶ寄付したのに! 腹が立つ!!!!」とおっしゃっていますが、わたくしめも恥ずかしながら100元を寄付した身。本当は50元ぐらいで……とも思ったのですが、手元に100元札しかなかったという切ないお話が。

大陸素浪人さんは日本人会経由ということで確かに寄付されたと思いますが、私は中国の大学経由、しかもいくら集まったとかいう発表もなく、「どっかでうまいもの食って使っちゃったんじゃないの?」疑惑すらありました。

当時の中国の状況は異常そのもので、いたるところに「○○団地寄付金ランキング」とかがはりだされていました。寄付しない=人非人、みたいな。大手企業なんかは寄付金の額が少ないと叩かれていたり。こうして1兆円超という巨額の義援金が集まったわけですが、その大半が“ポッポナイナイ”されていたかと思うと、ちょっと許せないですね。

あとちょっと注目しているのは、台湾で大水害が発生し100人以上が死亡するという惨事になりましたが、中国で寄付金活動が盛り上がるのかどうか。四川大地震の死者数とは比べるべくもないのは当然としても、もらう時だけもりあがるっていうのはなしですよね?


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