2010年4月、台湾の各メディアは、台湾・香港・中国本土の芸能人40人以上が所属する売春グループの存在が発覚したと報じた。顧客は政財界の要人だという。

今年3月、蕭依婷容疑者が薬物使用容疑で逮捕された。蕭容疑者は人気歌手ジェイ・チョウのプロモーションビデオに出演した経歴もあるトップモデル。蕭容疑者は薬物使用を認め、さらに売春を行っていたとも供述した。売春の手引きは、元ミスチャイナの凌葳威だったと告白し、注目を集めていた。

捜査の結果、蕭容疑者の供述は裏付けられ、凌葳威は売春グループの仲介役だったことが判明したという。判明した。彼女が売春を手引きしていた芸能人は台湾・香港・中国本土のモデルや女優など40人以上。顧客は政財界の要人だった。

警察の盗聴記録によると、発覚を恐れやりとりには暗号が用いられていた。「飯局（会食）」といえば、たんに食事をつきあうことを意味し、相場は6000～6万台湾ドル（約1万7700～17万7000円）。「接通告（通知を受け取った）」と言えば、売春を意味し相場は6万～40万台湾ドル（約17万7000～118万円）だったという。金は実行した芸能人と仲介者で折半していた。

凌葳威は容疑を否認しているが、電話の盗聴記録が残っているだけに否定は難しそうだ。芸能界の枕営業、売春疑惑はかねてから噂されていたが、盗聴記録が残っているとすれば大規模なスキャンダルとなる。顧客の解明も含め、今後の捜査の進展が注目される。


　　　
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