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五輪開幕式の「足跡花火」にパクリ疑惑=写真と動画で検証しよう

2010年08月13日

2008年、北京五輪の開幕式はすごかった。チャン・イーモウ監督演出の下、数万人ものパフォーマーが集結。何時間も前から待機し、トイレに行くことすら許されなかったため、おむつ着用で臨んだとか。豪華絢爛のパフォーマンスは、一方でさまざまな物議をかもすことに。「口パク少女」なんかは世界的な話題となりました。

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※クリックすると動画が観れます。

開幕式冒頭の「足跡花火」も、テレビ中継されたのはCGだったことが発覚。「全部フォトショップでごまかしゃいいじゃん」という中国精神が、世界中に知れわたるきっかけとなりました。

CGを使っていたとはいえ、結構楽しい演出だった「足跡花火」ですが、なんとその構想そのものがパクリだったのではないかとの疑惑が浮上、話題となっています。

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北京五輪の開幕式。その冒頭は、花火で夜空に描かれた足跡が一歩一歩、メイン会場の国家体育場(通称「鳥の巣」)に近づいていくというものだった。この演出をデザインしたのは火薬アーティストとして知られる蔡国強(ツァイ・グオチアン)氏。開幕式の成功で一気に名を挙げた。

ところが西安市の芸術家・牧源(ムーユエン)氏は、足跡のアイディアは元々自分のもので、蔡氏にパクられたとして訴えた。牧氏は1988年から「足跡」をテーマにした作品を作り続けている。2002年、05年には「大地の芸術・五輪の足跡」と題した企画書を五輪組織委員会に送付し、返事をもらったという。

北京五輪開幕式の「足跡」花火はパクリだった?盗作疑惑で
裁判沙汰に―中国

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※氏の足跡モチーフの作品達。

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※日本の現代美術家、村上隆に風貌が似てます(笑)。

公式HP:http://blog.artintern.net/blogs/index/cnjiaobu
本当にパクったのかどうかについては、裁判で争われるわけですが、「企画書を組織委員会に送っていた」というのは結構、大きなポイントかもしれませんね。

とりあえず、我々自身が判断を下せるように、両作品の比較をしてみましょう。

まずは「足跡花火」から。

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そしてこちらが牧源氏の作品。

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※クリックすると動画も観れます。

うーむ、素人考えながら、これがパクリっていうのは少々厳しいかもしれませんね。足跡を使った作品を作ると全部、牧源さんに「ニヤリ。それはもう俺がやっている」と言われてしまいかねないというか。

パクリ大国・中国の司法がこの一件にどういう判断を下すのか。ちょっと楽しみ。

トラックバック一覧

  1. 1. 上海“パクリ”万博が開催

    • [つらつら日暮らし]
    • 2010年08月13日 20:28
    • パクリ三昧の上海万博が今日開催。
  2. 2. 上海パクリ万博 中国館 海宝

    • [東郷 幹夫の思いつくまま日記]
    • 2010年08月14日 14:39
    • 図1 中国館 22日の産経新聞のネット報道 『(参考1)』によれば、5月1日に開幕する上海万博のパビリオン「中国館」の設計が、安藤忠雄氏の過去の作品に酷似していると云う。これは又何たることか。1992年のスペインのセビリア万博の「日本館」の設計に酷似している...

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