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火の玉が降る村=中国宇宙開発の裏側で―中国・貴州省

2010年09月07日

2010年9月5日、中国は通信放送衛星「鑫諾6号(Chinasat 6A)」を載せた長征3号B型ロケットの打ち上げに成功した。長征ロケットシリーズにとって129回目の打ち上げ。この5週間の間に4機を打ち上げるなど、順調に宇宙開発を進めている。(中国、通信放送衛星「鑫諾6号」を打ち上げ | 長征 | sorae.jp

で、終われば良かったんですが。

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なんか落っこちてるーーー!!!

2010年9月6日付大河網によると、長征ロケットの補助推進器4基が予定通り貴州省黔東南ミャオ族トン族自治州鎮遠県に落下したとのこと。落下時の衝撃で30メートル周囲の草木が全部倒れていたそうです。

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農民の目撃談は以下のとおり。空中で爆発音がしたかと思うと、すごいスピードで2つの火球が山頂部に落ちたんです。うち一つの落下点は村からもようく見えました。落下した後には天を突くような火柱が吹き上がったんです。それに地震のような震動と轟音が村にまで届きました。とのこと。

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落下物に備え、県当局は事前に市民に通知。安全地帯に避難させていたそうで。「(政府の)適切な活動と市民の積極的な協力により、今回のロケット残骸落下では負傷者及び市民財産の重大な損失はなかった」と記事中では自慢していますが……。


查看大图

普通なら落下物は海上に落ちるように予定するんじゃないかと思いますが、中国のロケット発射場はいずれも内陸部に位置しているために無理なのかと。今回の打ち上げに使った西昌衛星発射センターも四川省南部に位置していますし。戦争時に守りやすいようにっていう配慮なんでしょうか。住民のことはあまり配慮されていないようですが……。

現在、海南省に新たなロケット発射場を建設中なので、もう少しの辛抱かもしれません。それにしても、年に何回も火球が降ってくる地域に住むのは辛いでしょうね。



(Chinanews)
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