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今度は高級木材バブル!アフリカやベトナムに手を伸ばす投機マネー―中国

2010年10月19日

2010年10月17日、中国広播網は、高級マホガニー材が投機対象となり、驚くほどの価格で販売されるケースが増えていると報じた。以下はその抄訳。


/ vis-a-v.


庭石や玉に続き、高級木材も今や投機の対象になっているという。山東省の一部マホガニー投資家は海外の原産地まで出向き、木材を買い付けている。賭けに成功すれば、その価値は数倍から数十倍にまで膨れあがる。

山東省青島市でマホガニー製家具店を営む王さんも投機家の一人。店内には長さ7メートル、幅1.7メートルもあるマホガニーの一枚板の机があった。この机の材料は王さんがアフリカの熱帯雨林を訪れて買い付けてきたものだという。

何本もの大木を見た末に選んだのがこの木。直径2メートル近い大木はきわめて貴重だ。ただし木の中心が腐っている可能性もある。切ってみなければ、腐敗は分からないだけに買付はシビアなギャンブルとなる。

結局、王さんはこの賭けに勝った。中心部にはほとんど問題がなく、15枚もの上質の一枚板を切り出すことができた。そのうちの一枚を使って作った机、現在の市場価格ならば最低でも500万元(約6110万円)はするという。ただし、今後もマホガニー材の価格は右肩上がりと予想されるため、まだ値段をつけていない。

近年、マホガニー材の高騰に伴い、山東省の民間ホットマネーはこの分野の投資に流入している。その動きは凄まじいばかり。アフリカの原木を買い付けてくるばかりか、ベトナムの民家まで購入。分解してお目当ての木材だけ持ってくるのだとか。

石と玉に続くマホガニー材投機。中国の投資家はもはやギャンブル気分で投資をしている。ハイリスクハイリターンの投資は成功すれば天国、負ければすべてを失うものとなる。投資家の一人、彭さんは素人は慎重になるべきと警告する。すでにニセモノのマホガニー材が出回るなど、混沌とした状況にある。

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中国の不動産バブル、崩壊するや否や?!

とまあここ数年ずっと盛り上がっているわけですが、中国では不動産と株式以外にも数多くのバブルが生まれています。ぱっと思い出せるものだけでも、

・現代美術バブル
・プーアル茶バブル
・ホータン玉バブル
・にんにくバブル
*過去記事「Kinbricks Now:1本2600万円!超超超高級酒に見る白酒バブル=早くも黄信号が点滅?!―中国」より
にまた一つ加わったって感じ。
木材の場合は中を開けてみるまで状態が分からないところがギャンブル性を高めていいんでしょうね。実は玉も同じ。切り出してみるまで中はわからないそうで。

ともかく、あまりまくったマネーがいろんなところに暴走してますね。怖いような、1枚かんでみたいような(笑)。


*上記記事はレコードチャイナの許可を得て転載したものです。

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<過去記事>
Kinbricks Now:1本2600万円!超超超高級酒に見る白酒バブル=早くも黄信号が点滅?!―中国

Kinbricks Now:<日中GDP逆転>中国成功の秘密と未来の不安―謝国忠論文(1)

Kinbricks Now:中国経済は間もなく崩壊する?!間違え続ける中国経済悲観論者はなぜ絶滅しないのか?―米誌

Kinbricks Now:波紋呼ぶ「2歳の大富豪」誕生=社会のゆがみ映し出す―江蘇省南京市

Kinbricks Now:夏だ、バブルだ、ミスコンだ!地方振興の切り札「美女経済」の最前線とは―中国・湖南省

 コメント一覧 (2)

    • 1.  
    • 2010年10月19日 21:59
    • バブルがバブルを生む、という感じなんでしょうか?
      ハイリスクハイリターンなギャンブル性が大陸の投資家の気質なのかは分かりませんが、熱いですねw
    • 2. Chinanews
    • 2010年10月19日 23:15
    • >名無しさん
      そうですね。中国人自身がギャンブル好きと自己認識しているんじゃないかとw

      ともかく流通している貨幣の量(流動性)をしぼらないかぎり、この手のバブルはいくらでも繰り返されるはずです。

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