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アイフォーン人気に便乗する中国企業=パクリ製品対策を強化するアップル―中国紙

2010年10月25日

2010年10月22日、深セン商報は記事「中国版アイフォーン、今月生産停止へ=アップルはパクリ製品を許さない」を掲載した。以下はその抄訳。


魅族M8照片 / hzlzh.com

※iPhoneそっくりの魅族M8。

全世界のアップルファンを熱狂させている携帯電話アイフォーン。中国本土にもその人気にあやかろうとするメーカーが登場しているが、アップル社は知的所有権保護のため、強力な抗議活動を展開。中国メーカーは苦しい立場に追い込まれている。 

魅族孔子は2006年に携帯電話製造業務に進出して以来、アイフォーンをターゲットに定めてきた。同社販売している唯一の機種である魅族M8はデザインか らインターフェースまでアイフォーンそっくり。高性能のスペックと低価格も受け、この「中国版アイフォーン」は発売以来人気を集めてきた。

しかし10月9日、魅族の黄章(ホアン・ジャン)CEOは同社公式ウェブサイトで、アップル社及び知的所有権関連当局の圧力を受け、M8の生産を今月中にも停止することを発表した。発表直後から世界的な話題となった「アップルピール」もアップルとの衝突が予想されている。

アイポッドタッチ専用のジャケットだが、携帯電話機能が内蔵さ れており、安価なアイポッドタッチをアイフォーン同様、通話可能な携帯電話に返信させる。現在は通話機能をサポートするのみだが、今後のアップデートで ショートメールやネット接続にも対応する予定だ。

発表直後からネットショッピングモールでは予約が殺到する騒ぎとなったが、しかし実店舗での販売は少ない。「アップルピール」がアップル社の知的所有権を侵犯している可能性が指摘されていることも要因の一つだという。

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さすがアップル。「アップル社及び知的所有権関連当局の圧力」と当局をも抱き込んだところが素晴らしい技ですね。もっとも魅族も販売停止の要請は蹴り、在庫分は売ることにしたとのこと(中国語ウィキペディア)。2008年12月にオープンテスト機名目で発売したとのことなので、十分に元は取ったのでは。すぐにM9が出たりしてね(笑)。

ちなみにオープンテスト機として販売された理由がふるっていて、中国工業情報化部のネット接続許可証が取得できなかったので、テスト名目で強引に販売したとのこと。中国独自の無線LAN規格WAPIではなく、WIFIを搭載していたことが許可がでなかった理由。正式販売分はWIFI機能を除去することでようやく許可証を得たそうですが、消費者のニーズに合わせて、オープンテスト版の販売も継続したのだとか(笑)

もう一つのアップルピールは本サイトでもえんえんとネタにしたガジェット。現時点では通話機能を付与するだけというおんぼろ製品なのに、「アイポッドタッチがアイフォーンに変わる?!」と誤解が広まり、話題になっただけのような。2つを同じ方向でまとめて記事にするのはちょっとムリがあるかなー。

*上記引用記事はレコードチャイナの許可を得て転載したものです。

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