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ついに来た!携帯電話ウイルス、100万台感染の大流行=作成者はスパムメール企業か―中国

2010年11月08日

スマートフォン時代が到来した携帯電話。自由にアプリケーションソフトを追加できるようになった半面、コンピューターウイルスに感染する可能性もあると懸念されていた。そして、中国でついに爆発的な流行が確認されたという。11月7日、CCTVの番組「毎週品質報告」が「キョンシー携帯の恐怖」について報じている。


新买的华为3G手机(2) / 陈少举


調査によると、今年9月第1週時点でウイルスに感染した携帯電話は100万台近いという。感染したウイルスはまずSIMカード番号などの情報をハッカーのサーバーに送信。その後、ハッカーは携帯電話を自由にコントロールし、渇勝手に携帯メールを送信することなどが可能になるという。ウイルスに感染するサイトのアドレスを書いたメールをばらまくことによって、感染した携帯台数は爆発的に増加した。

今やインターネット掲示板などでは、ソフトウェアに偽装された携帯電話ウイルスが数多く存在する。IPアドレスを偽装していることも多く、ウイルスの散布者が誰なのかつきとめることは難しいという。しかし、ある技術者によると、「キョンシー携帯電話」が発想した携帯メールの多くはスパムメール。ゆえにスパムメール企業がウイルスの開発者ではとも疑われている。

業界関係者によると、スパム企業による携帯発信には1通あたり0.03~0.05元(約0.36~0.6円)のコストが必要となる。一つの広告を10万通送信するとすれば、そのコストは3000元(約3万6000円)。利益はその倍の6000元(7万2000円)にとどまる。だが、キョンシー携帯電話にスパムメールを出すよう命令するならば、同じ3000元のコストで発したメールは自動的に転送され、6万元(約72万円)もの利益を生み出す。踏み台となった100万台の携帯電話が支払わされる通話料は日に200万元(約2400万円)に達する計算だという(1台あたり1日2元)。

また、すでにキョンシー携帯電話ウイルスには変種も登場しているという。携帯電話がロックされた状態であっても情報送信が可能なため、ユーザーに察知される危険は少ない。またアンチ携帯電話ウイルスソフトウェアの機能を停止させるウイルスもすでに登場しているという。

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