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【インド映画評】スタローン出演はたったの数分?!定番インド映画要素が日本語字幕で楽しめる『スタローンinハリウッド・トラブル』

2010年11月29日

『スタローンinハリウッド・トラブル(Kambakkht Ishq)』


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監督:サビール・カーン(2009)
出演:シルヴェスタ・スタローン、アクシャイ・クマール、カリーナ・カプール

*ハリウッドでスタントマンをするヴィラージはプレイボーイ。男性不振の外科医の卵、ベボとは逢ったときから犬猿の中。ヴィラージは事故でベボの病院に搬送されてくるが、手術中彼の体内にベボの時計を置き忘れてしまう。ベボはそれが公になる前に再手術をするべく、なんとかヴィラージに近づいて時計を取り戻そうとするが・・・

ストーリー薄っぺらっ

まず最初に、おそらく大方の人が予想する通り、スタローンの出演は2シーン合計で数分程度である。しかしアクシャイやカリーナとの絡みやセリフもあって、私が思っていたよりは映っていたという印象である。だがこの程度で映画のタイトルになってしまうのは、インド映画の認知度の低さゆえ、スタローンというビッグネームに頼らざるを得ない状況が伺える。もしスタローンファンがタイトルでこのDVDを観たら怒り爆発か、あるいは超レア作品としてマニア自慢できるかどちらかだろう。

*当記事は映画から、ニュース、イベント、カレー、旅行など様々なインド・トピックスを扱うブログ「インド映画通信」の許可を得て転載したものです。

とにかくこの作品で唯一にして最大に残念なのはストーリーが弱く薄っぺらいこと。犬猿の中の二人がそのうち・・・なんていうストーリーはインド映画の定番中の定番。そこをいかにふくらませるかが見せ所なのだが、特に目新しいエピソードがあるわけでもなく単調で平坦な感じがする。これだけのキャストなんだからもっとひねってくれよ・・・と悲しくなる。

一応手術で体内に時計を置き忘れ、1時間ごとに祈りの音楽が鳴り続けるというのが笑いどころなのだろうが、「いや、それ外科医としてどうよ」とかマジな反応をしてしまった。他にもハリウッドスターがなぜゴロつきのいる裏通りを一人で歩いてるんだ?とか突っ込む気にすらならない。コメディには無茶な設定や偶然がつきものだが、それが突飛な面白さなのか単なるストーリーの未熟さなのかの判断を観客にさせてはダメだろう。

ただ基本的にインド映画は単純でちょっとお下品な笑いが大好き。それを今回初めて日本語字幕で味わえたのは大きな収穫と言えよう。

肝心なストーリー以外に関しては高い評価をしたい。
アクシャイとカリーナというボリウッドトップレベルの俳優に加え、スタローンのゲスト出演。アクシャイは元アクション俳優を生かしたスタントマンの役でドンピシャ。ハリウッド、ヴェネチアなどのロケ、ダンスシーンもなかなかいい。アヌ・マリクの曲は彼らしいポップな感じですぐに覚えてしまう。

インドのコメディ映画の良くも悪くもバカバカしさを日本語字幕で味わうという点については一見の価値があるかもしれない。








*当記事は映画から、ニュース、イベント、カレー、旅行など様々なインド・トピックスを扱うブログ「インド映画通信」の許可を得て転載したものです。

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