• お問い合わせ
  • RSSを購読
  • TwitterでFollow

【中国コラム】ドタバタ騒ぎの「孔子平和賞」=代理受賞者はそこらを歩いていた女の子だった?!

2010年12月11日

連戦の代理で受賞した女の子の正体

香港紙あたりの飛ばしかとばかり思っていたら、孔子平和賞は実在したんですね。来年とか誰にあげるんだよこれ。

劉暁波のノーベル平和賞受賞から、授賞式のドタバタまでは以下を参照下さい。

【世界を騒がした】世界的ニュースになった学芸会?!孔子平和賞ってなんだったの?【一発ネタ】

詳しくは別の機会に書きますが、少し前から"Kinbricks Now"に寄稿しております。そちらもお立ち寄り下さい。

個人的には外交部が9日に開いた定例記者会見での、このやり取りが面白かったです。

中国外交部・姜瑜報道官による定例記者会見(2010年12月9日)

20101211_kongzi2
*写真は中国外交部ウェブサイト。

記者「中国がオスロで華僑を使って、ノーベル平和賞に反対する抗議活動を組織しているとの指摘が、一部組織からあるが」

姜瑜「なぜこれほど多くの人たちが今年のノーベル平和賞に反対するのか、これは皆さん考えるに値する問題だ。

その組織はノルウェーの華僑が今年の平和賞受賞に反対する活動を行うとしているが、いつからノルウェー華僑の代理人になったのか知らない」

    ----
     
記者「中国の駐ノルウェー大使館が他の大使館に『中国の国家的利益に危害を及ぼす活動に参加しないよう求めた』とされるが、その中の多くが授賞式に出席するようだ。これをどう見るか」

姜瑜「100以上の国家と国際組織が我々に支持を表明していると前回申し上げた。我々の主張は事実だ。ノーベル賞委員会は自分たちが少数であり、中国人民と世界の圧倒的多数の国家と人民が彼らのやり方に反対していることを認める必要がある」

まだ「100以上の国と国際組織」を引きずってるのね。しかし具体的な国名は教えてくれないのだった。

*当記事はブログ「中国という隣人」の許可を得て転載したものです。

ノーベル平和賞に対抗 “茶番劇”孔子平和賞に失笑 本家同様、受賞者不在(2010/12/10 産経新聞)
   
【北
京=川越一】中国の民主活動家、劉暁波氏に対するノーベル平和賞授賞に対抗して、急遽(きゅうきょ)設立された「孔子平和賞」の授賞式が9日、北京市内で
行われた。初代受賞者に選ばれた台湾の連戦・中国国民党名誉主席は受賞を拒絶。本家と同様、受賞者不在というおまけがついた“茶番劇”に、報道陣から失笑
がもれる一幕もあった。

「孔子平和賞は長い間準備してきたものだ」「連戦氏は当代の平和に貢献した」「(劉暁波の)3文字とは関係ない」-。選評委員会の譚長流委員長(北京師範大博士)が顔を真っ赤にして訴えた。


子が論語の中で述べた「和をもって貴しとなす」の心を設立理由に挙げ、ノーベル平和賞への対抗措置であることを否定。だが、パンフレットには「ノーベル平
和賞は世界中の人々に開放され、少数派の推薦で決めてはならない。同賞は多数派とは言い難く、不公平さ、誤謬(ごびゅう)は免れない」と明記されている。


ンターネットを通じた投票に基づいて選出したといいながら、サイト名や調査期間の公表を拒否。台湾メディアが連戦氏の受賞拒否についてただすと、「拒絶な
どできない…」としどろもどろに。同氏に正式に通知すらしていないことも明らかになり、最後は無関係の少女にトロフィーを渡してお茶を濁した。

「拒否などできない・・・」の件は、正確には「連戦さんは平和を拒絶しない。なら、平和賞も拒絶しないだろう」。押し売りktkr。

少女が連戦の代理で孔子平和賞受賞(2010/12/10 ロイター中文版)

20101211_kongzi
*写真はロイターの報道。

賞金の10万元は「匿名希望」さんからの提供だそうですが、政府とは関係ないといいつつ、うっかり「選考委員会は文化部と密接な関係」と漏らしていたり。本人たちが主張するように、選考委員会のメンバーが素人集団だというのは間違いなさそうです。

さて、1つ気になる問題が。

連戦の代わりにトロフィーを受け取った、「無関係の少女」とは誰なのでしょうか。トロフィーの持ち方はこなれていますが、単に重いから両手で持っているだけ?あまりご機嫌には見えませんね。

 聯合早報「女の子」
 ロイター中文「おどおどした女の子」
 BBC中文「女の子」
 国際財政時報「北京に住む6歳の女の子」

など、授賞式の様子を報じた各中国語メディアに当たったものの、女の子の正体を突き止めるには至りませんでした。女の子の描写が一番細かかった台湾の自由時報から。


中国孔子平和賞 少女が代理で受け取り(2010/12/10 自由時報)
   

(前略)しかし連戦は授賞式に姿を現さず、主催者側が捜してきた女の子が代理で受賞した。AFP通信によると、記者会見に出席した選考委員会メンバーによると、この女の子は驚きながら賞を受け取り、メディアに「栄誉証書」を向け10万元の賞金を持ち、マスコミがこれを撮影したという。

本当に訳も分からず連れてこられた「無関係の少女」みたいですね。記者会見が開かれた北京ニュースプラザホテルには、5歳の女の子がうろついてるものなんでしょうか。

事情をご存知の方、お知り合いの方がいらっしゃいましたら彼女の正体をお教え下さい。


*記事についての情報や間違いなど教えて頂けると大変助かります!コメント欄か、メール(kinbricksnow●gmail.com、●を@に変えてください)でお願いします。

*当記事はブログ「中国という隣人」の許可を得て転載したものです。

 コメント一覧 (4)

    • 1. 犬彦うがや
    • 2010年12月11日 11:31
    • さて、10万元の行き先は…ミズシマヒロの文学賞を連想しましたw 連戦さんお金だけ受け取らないかな~
    • 2. Chinanews
    • 2010年12月11日 13:23
    • お金受け取る!と言われたら、困っちゃったりして。分割払い?
    • 3. (* ̄・ ̄)ノ ≡旦~~
    • 2010年12月11日 17:07
    • グダグダと言うか、2,3年後には無かったことにされそう
    • 4. Chinanews
    • 2010年12月12日 18:43
    • >(* ̄・ ̄)ノ ≡旦~~ さん
      来年も危ういと見たw

コメント欄を開く

ページのトップへ