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常識を覆す新稲作手法「SRI」=節水なのに高収量、しかもおいしい(1)―インドネシア情報

2010年12月26日

お米に感謝 SRI農法で稲作 (上)

毎日それとなく食べられているお米。私が子供の頃の日本では「お米を残すとバチがあたる」とか「お米には7つの神様が入っている」何て言われたものだ。

不景気とは言え今の日本は豊かになった分、お米が食べられることへの感謝の気持ちは減ったようにも見受けられる。私もしかりだったのだが、私は海外で「日本米が買えない」「友人やお手伝いさんの差し入れで食いつなぐ」ということを経験したことがある。 そんな経験があるとお米への感謝の気持ちが復活するので面白いものである。

今回はインドネシアのスカブミやバリ島で行われているSRI農法 ( System of Rice Intensification )を2回にわけて紹介します。SRI農法は、インドネシアだけで行われているわけではない。中国、スリランカ、カンボジア、そして日本でと、歩みは緩やかだが世界各地で試されている稲作農法である。

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※カンボジアの写真

*当記事はブログ「インドネシア情報局」の許可を得て転載したものです。

SRI 農法の普及が遅いのは、いかにも農業という感じで悪くはないのだが、利権を持つものや為政者には非常に不都合な可能性もあることも理由なのではとも勘ぐっています。SRI農法は水資源を節約でき、比較的水資源の乏しい場所や国でも稲作を可能にする率が高いからです。

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※スリランカで通常の稲作とSRI農法を比較。
右手がSRI農法で、濃い緑。


SRI農法の特色は、田植えと水の管理にあります。世界各国で微妙に方法は異なるのですが、その農法の特徴を簡単に記します。

通常は苗床で育てた苗をある程度の本数でまとめて田植えをしますが、SRI農法では出芽後1週間程度の乳苗を、25cm程度の広い間隔で一本ずつ植えます。成長期に潅水せず間断灌漑をおこなうのが特徴。ようするに、田植えをしたら田んぼには常に水をたっぷりではなく、亀裂が入るまで乾かす、その後水をやる(落水)の繰り返しの稲作農法です。

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※こちらはインドネシア。
SRI農法の方がはるかに豊作。


SRI農法を取り入れることによるメリットは大きい。下記はインドネシアのSRIアソシエーションから頂いた結果報告です。

・香りと味の良いお米の収穫が可能
・通常の方法よりも遥かに豊作
・ 米粒自体が白く、通常よりもサイズが大きい
・甘く柔らかいお米Taste sweeter & softer
・保存期間が長い 炊いた後、48時間以上の長持ち
・インドネシアに輸入されている米よりも高品質
・オーガニックなだけでなく、子供たちに必要な栄養価が豊富なお米の収穫
お米は大地と水、そして太陽の光が生み出す結晶です。やはりお米を食べる時、生産者の方々を含め、それらを育んでくれる自然に感謝が必要です。

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次回はインドネシアで行われているSRIの場所やアソシエーションを紹介します。

<後編>
常識を覆す新稲作手法「SRI」=節水なのに高収量、しかもおいしい(2)―インドネシア情報

(執筆者・MASAKI)

*当記事はブログ「インドネシア情報局」の許可を得て転載したものです。



<過去記事>
三度の飯より米が好き?!政府が「米を食べ過ぎるな」と呼びかけるちょっと不思議なお国柄―インドネシア情報


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