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四川料理もチベット料理も!美味しい本格地方料理を北京で食べる「裏技」知ってます?―北京で考えたこと

2011年01月27日

美味しい地方料理レストラン巡りから駐京辧(地方省北京駐在事務所)について考えたこと

北京に滞在する楽しみの一つ。それは北京のみならず中国各地の美味を味わえること。中華料理ばかりでもバリエーションを変えていれば飽きることもありません!そのお陰で年始からダイエット宣言しなければいけないほど、用心も必要なのですが (;^_^A

地方省北京駐在事務所(駐京辧)とは地方省、市などの地方政府が北京に出している駐在員事務所のこと。地味な存在にも聞こえますが、北京を舞台に予算獲得などに駆けずり回るような役割から、接待、そして汚職のような話題も尽きない、ベストセラー小説の舞台ともなった興味深い組織です(参考リンク:ブログ「北京で考えたこと」のエントリー「税と地方と駐京弁」)

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接待に使うこともあるので、北京事務所のレストランでは地元料理を本格的に味わえるというわけなのです。シェフや食材も多くは地元から調達とのこと。


*当記事はブログ「北京で考えたこと」の許可を得て転載したものです。

まずは美味しい料理の写真(上掲)から。ここは既に在住日本人の間でも相当有名という、建国門近くの四川省事務所のレストラン。お昼でしたが超満員!トウガラシが迫力の辣子鶏や見た目が迫力な毛血旺(辛いスープの中に豚のモツ、豚の血、野菜などが入った料理)が最高!


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一気に色々味わおうと向かったのは、北三環にある「七省大院」と呼ばれる七つの地方省事務省が集まるエリア。ここには山東、吉林、福建、湖南、江西、浙江の事務所が勢ぞろいです。



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さあ、どれに入ろうかと迷っていると、山東省事務所(というか、それに隣接する山東賓館)の前には海鮮贈答品セットが山盛り!。春節前という時期ですから、山東省の地方官僚は、この箱を持って各中央省庁を挨拶周りするのでしょう。こういう地方名産贈答品は、どこの事務所も大変充実しております。活動の一端を垣間見れると同時に、外国人でももし北京でそういうものが必要なら結構役に立つ場所かと。


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迷った末にこの日は吉林省へ。地三鲜(茄子、じゃがいも、ピーマンの揚げ炒め)や水餃子などに舌鼓を打ったのですが、メニューを見て頼めなかったのはこの写真左上の何か形がグロテスクな黒いカエルの揚げ物、そして鹿のスープは写真が鹿さんそのもの!中国来てから色々食べているので、動物愛護ぶるつもりは毛頭ありませんが、メニューなんだから鹿さんそのものの写真は止めましょうよ。(T_T)


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政治的にも大事なこの駐京辧ですが、専門誌まで出版されていました。地方省同士の対抗心ばかりで、横の連携は無いのかなどと思っていましたが、対北京(対中央)という意味では同志という感覚があるのかもしれません。駐京辧の建物以外では決して見ない雑誌かなと思ったので、とりあえずもらってきました(ほとんどが地方企業の広告でしたが)。色々マニアックな世界があるものです。

まだまだ行き足りていませんが、今後とも地方美食ツアーを続けていきたいと思います。もし中国語のわかる方は、旅行サイト・玩家旅行「駐京辧レストラン特集ページ」を参考にして下さい。各地の駐京辧レストランが一目瞭然です。

北京で味わう地方グルメの旅。関心がある方は声をかけてください。是非一緒に行きましょう!!

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*当記事はブログ「北京で考えたこと」の許可を得て転載したものです。

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