中国、新興国の「今」をお伝えする海外ニュース&コラム。
2011年01月29日
*画像は広州日報の報道。
2011年1月28日付広州日報は、バイクで帰郷する出稼ぎ農民の記事を掲載しています。分厚いコートを身にまとってライダーたち。多くのバイクは二人乗りで、さらにその後ろには山のようなお土産を積んでいます。バイク帰郷を選択する動機は値段。鉄道よりも相当安いそうですが、事故なども多いようで。
広東省の国道にはバイク帰郷者のための臨時休憩所が設置され、無料で飲み物や食事、さらにはバイクの整備サービスまで提供されているとのこと。ボランティアも参加し、サポートしているそうです。バイクといっても、ほとんどは長距離のツーリング向けでは100~150cc程度のもの。20時間、いやそれ以上の長い旅路になる人もいるわけで、ちょっと不安になりますね。
2010年は広東省ホンダ部品工場のストライキ、フォックスコン従業員の連続飛び降り自殺事件があり、工場労働者の給与引き上げの動きが全国的に広がりました。昨年末から今年初頭にかけても、最低賃金引き上げの動きが続いています。となれば、帰省ラッシュの光景も今後、変わっていくのでしょう。
数年後には出稼ぎ農民の乗用車帰省ラッシュがスタート。なんてことになっているかもしれません。