中国、新興国の「今」をお伝えする海外ニュース&コラム。
2011年02月17日
ロシアに来てから、冬に私たちが使っている靴はこのようなものです。
※パパとゆうくんの靴です!
外も本物皮だし、中も本物の毛皮です。靴屋に行けば合成革の冬用の靴も売っていますけれども、それだと気温が-25度以下になると「保証できない」と靴屋で言われます。合成革は本物ほど暖かくないし、そして何よりあまりの寒さで割れてしまう恐れがありますので、私たちは極力そういう合成革の靴を買わないようにしています。
普段革靴で十分ですが、外で長時間過ごす場合はそれでも寒いです。そういうときは昔ながらのваленки(ヴァーレンキ)という長靴の出番です。
ヴァーレンキはフェルトでできた靴です。つなぎ目がなくて、見た目は大きな固い靴下みたいです。慣れないとちょっと履きにくいです。
※パパは奮闘中。
新品のヴァーレンキは左右関係なく同じ形をしていますが、履いているうちに自分の足にぴったりなじんでくるのでとても快適です。小さいときから私は冬いつもヴァーレンキを履いていました。私の経験から言えば、昔ながらのこのヴァーレンキはどんな防寒用靴よりも暖かいと思います。あまりカッコよくないかもしれませんけれども、外は-20度以下の気温になると、寒がりのタチアナはもう贅沢を言いません。
ただ、春先にヴァーレンキから普通の靴に履き替えるタイミングを間違えると悲惨です。私は高校のとき一度そういう経験があります。朝出かけたときは大丈夫だったのに、午後は急に暖かくなり、雪が解け始めました。
フェルトだけでできている私のヴァーレンキはあっという間に完全に濡れてしまいました。要するに、フェルトは羊の毛のみでできているため、水に弱く、すぐにしみてくるのです。
でも、今はまだまだ冬の真っただ中なので、雪が解ける心配はありません。キーラフの近くの森に行って半日ぐらい外で過ごしましたが、おばちゃんたちが用意してくれたヴァーレンキはとてもありがたかったです。
*当記事は2011年1月15日付ブログ「ロシア駐在日記」の許可を得て転載したものです。