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10年前の中国コスプレ界を振り返る=武漢で起きた「事件」―中国

2011年02月15日

かなり独特?!中国コスプレ文化をご紹介=キーワードは「商業化」と「舞台指向」―中華式魚眼レンズ」という記事に、中国人のマネさんからコメントをいただきました。大学サークル時代に突入する前、黎明期の中国コスプレ事情、あるコスプレイベントでの「金儲け主義」が引き起こした「事件」をご紹介いただきました。(Chinanews)


中国コスプレの黎明期はサークルがなかった

私たちがコスプレを始めた時期は結構早くて2000年前後のこと。上海でも比較的初期に始めたグループです。そのころは今みたいなサークルとかじゃなくて、たんに知り合った人たちが集まってコスプレを始めたというケースが多かったんです。

私はどこのサークルにも所属していませんでした。2003年当時には私の学校にもコスプレサークルはありませんでしたし。友人たちの状況も一緒。ですから残念ですが、魚干さんの記事に書いてあったような、コスプレサークルのメンバーが何人いて、学校からの補助金がどうこうという問題については全然知らないんです。

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武漢のコスプレショーでひどい目にあった

当時はちょうど聖闘士星矢ハーデス編の放送が始まったばかりでした。ある友人が聖闘士のコスプレをしよう!と提案したので、私たちはそれぞれどうにかして何着か聖衣を作りました。東方明珠で開催されたマンガショーでそのコスプレを披露したのですが、ちょうど武漢市のマンガショー主催者がそれを見ていまして、私たちに武漢のショーに参加しないかと誘ってきたのです。招待状は武漢市政府の名義でしたから、学校の授業も簡単にさぼれました。両親の反対で私は行かなかったのですが、友人は参加。大変な目にあいました。

武漢のショーは、当時、中国で非常に有名だった(といっても無断転載のために、ですが)日本のレイヤー・桜庭時央さんも呼ばれていました。彼女は帰国後、武漢のショーに関する日記を書いています。「ん~~~、あまりにもフェアじゃない金儲け主義って、人間疑う。信用できない」という手厳しい内容でした。

中国人のレイヤーも報酬はないとはいえ、往復の交通費、滞在費、そして食事は主催者負担でした。とはいえ、上海から武漢までは飛行機でも列車でもなく、なんと小型バス。ホテルと食事はもっとひどくて、何人かの女の子は病気になったほど。

一番かわいそうだったのが時央さんです。友人が言うには、完全に「保護」されていて、もうほとんど隔離状態に会ったのだとか。中国人のレイヤーは近づくことすら許されないありさまで、交流なんてもうとてもとても。このことは時央さんの日記にも書いてあります。

隔離された休憩室から出てくる時もありましたが、その時も警備員ががっちりガードしていたそうです。「見るからに私たちのほうに来たそうだったけど、視線をあわせるのがせいいっぱいでした」とは友人の言葉です。そのイベントでは、時央さんと記念撮影するのには、お金を払わないとだめだったそうですよ。彼女がこのことを知っていたのかどうか知りませんが、ともかく日中交流のためにきたレイヤーというよりは動物園の珍獣のような扱いだったんです。ポーズまでつけさせられてね。


政府の「金儲け主義」

さて、「かなり独特?!中国コスプレ文化をご紹介=キーワードは「商業化」と「舞台指向」―中華式魚眼レンズ」には「商業化」についてありましたので、その点についても少し。コスプレには結構お金が必要です。少なくて数百元。多い時には2~3000元かかる時もあります。一方でなんらかの形式でお金をもらっていたとしても、コスプレサークルには人数に応じて出演料が支払われるわけではありません。結局、一人一人にわたるお金は決して多くありません。

アニメ・マンガにせよ、コスプレにせよ、中国政府はかかわっている人々個人のことにはまったく興味を持っていません。興味があるのはすぐにお金になる話かどうかということだけ。政府がどれほど補助金をくれたとしても、それは出したお金以上に稼げると考えているから。そうじゃないとお金を出すはずがありません。

(執筆者:マネ)
(翻訳:chinanews)

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