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この手の事件は少なく無いのですが、クーデター後のアピシット政権下、特に昨年の暴動鎮圧以降、軍の権力は強大なものとなっており、軍人のモチベーションにも変化が見られるようです。
警察官が被害者の事件は、同僚の警察官が居たためにその場で逮捕できましたが、3名の学生が被害者の事件の犯人は、残念ですが逮捕される事はないかと....。
ステープ副首相、6月までに下院解散と名言
次のニュースはステープ副首相が総選挙の時期について「6月までに下院を解散する」と名言したニュースから。
※BangkokPostの報道。
皆様もご存知の通り、現政権は2007年12月に行われた総選挙でタクシン派政権の任期を引継いだ政権であり、任期も今年末まであります。これま で「年明けに」「4月には」と総選挙の時期を遅らせてきたアピシット政権ですが、先日の選挙法改正の完了、そして民主党内での「数ヶ月を残して解散総選挙 を行った方が、政権に執着してないと思われ、選挙を有利に戦える」と言う意見を尊重した形となったようです。
タクシン派プゥア・タイ党内が分裂の危機にある状態を加味しても、早期に選挙を行った方が有利だと考えたのでしょう。それにしても民主党が勝てば次期首相と目されているステープ副首相、最近鼻息が荒いです。
もし仮に民主党が単独でプゥア・タイ党に負ける事があっても、現在の連立を維持すれば大丈夫でしょうし、何より陸軍の支持があるので、最悪クーデターで……。
*当記事はブログ「バンコクでコンサルティング」の許可を得て転載したものです。