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「軍人が学生3人を射殺=権力増大にともない頻発する軍人犯罪」「 ステープ副首相、6月までに下院解散と名言」―タイ・ニュース

2011年02月19日

軍人が学生3人を射殺

2月19日のニュースはまず、軍人が起こした2件の殺人事件のニュースから。

報道によると17日未明、バンコク都内チットラダー宮殿近くの路上で、警察官の男性(39)が陸軍曹長の男性に撃たれ死亡しました。近くのイサーン料理店で食事中に双方のグループが喧嘩を始め、店外に出たところを射殺されたと言う事で、この陸軍曹長はその場で逮捕されました。


/ thaigov


また11日には、ウボンラチャタニー県の飲食店では、6人の学生グループと4人の軍人が喧嘩となり、店外に出たところ、一人の軍人が銃を乱射。学生のうち3人が射殺され残りの3人が重傷を負うという事件が起きました。

*当記事はブログ「バンコクでコンサルティング」の許可を得て転載したものです。


この手の事件は少なく無いのですが、クーデター後のアピシット政権下、特に昨年の暴動鎮圧以降、軍の権力は強大なものとなっており、軍人のモチベーションにも変化が見られるようです。

警察官が被害者の事件は、同僚の警察官が居たためにその場で逮捕できましたが、3名の学生が被害者の事件の犯人は、残念ですが逮捕される事はないかと....。

ステープ副首相、6月までに下院解散と名言


次のニュースはステープ副首相が総選挙の時期について「6月までに下院を解散する」と名言したニュースから。

20110219_bangkok
BangkokPostの報道。


皆様もご存知の通り、現政権は2007年12月に行われた総選挙でタクシン派政権の任期を引継いだ政権であり、任期も今年末まであります。これま で「年明けに」「4月には」と総選挙の時期を遅らせてきたアピシット政権ですが、先日の選挙法改正の完了、そして民主党内での「数ヶ月を残して解散総選挙 を行った方が、政権に執着してないと思われ、選挙を有利に戦える」と言う意見を尊重した形となったようです。

タクシン派プゥア・タイ党内が分裂の危機にある状態を加味しても、早期に選挙を行った方が有利だと考えたのでしょう。それにしても民主党が勝てば次期首相と目されているステープ副首相、最近鼻息が荒いです。

もし仮に民主党が単独でプゥア・タイ党に負ける事があっても、現在の連立を維持すれば大丈夫でしょうし、何より陸軍の支持があるので、最悪クーデターで……。

*当記事はブログ「バンコクでコンサルティング」の許可を得て転載したものです。

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