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「いつでも暗殺可能!?スピーチ中のアピシット首相に女性が近付く」「停戦合意も軍は政府決定に反発」―タイ・ニュース

2011年02月24日

スピーチ中のアピシット首相の横に女性が....

2月23日のニュースはまず、ある意味タイらしいというニュースから。

今月21日に行われた閣議で先にバンコク都内7区に施行されていた国内安全保障法(治安維持法)の30日間延長が決定されました。この法の施行により集会が禁止され、警察や軍の権限が増大し、もちろん閣僚の警備も厳重になったはずだったのですが....。

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ネーオナー紙の報道。

バンコク都内バンナーのBITEC・イベント会場で21日に開かれていた「10代の女性妊娠問題会議」でスピーチ中のアピシット首相に46歳の女性が壇上まで近づき、聴覚障害者の窮状を書いたプラカードを持って援助を求めるという騒ぎがありました。

*当記事は2月23日付ブログ「バンコクでコンサルティング」の許可を得て転載したものです。


結果的にこの女性の医療費を病院側の申し出で負担する事になりましたが、警備側は体制を見直す事となりました。2009年にはアピシット首相の乗った車が赤服に叩き壊されるという事が発生していますし、アピシット首相は女性が横に立った時、さぞや肝を冷やした事でしょう。


停戦合意も軍は政府決定に反発

そしてもう一つのニュースはタイ・カンボジア両国の間で停戦合意がなされたというニュース。

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タイポスト紙の報道。

この話題、驚く程タイ国内では小さく報道されていますが、カンボジア側の提案をことごとく拒否していたタイ側がASEANの仲介(インドネシアのマルティ外相=中央)で行われた緊急会議での停戦案を受け入れ、22日午後、停戦監視団の受け入れに合意しました。

これまでASEAN仲介案やUN介入案などカンボジア主導(ナムホン外相=左)での解決案に難色を示していたタイ側(カシット外相=右)も、地域住民の避難生活長期化や、6月頃に行われる総選挙への影響を鑑み、ASEANによる停戦案を受け入れる形となりました。

結局根源であるプレアヒビア(カオプラヴィハーン)の帰属問題は何一つ解決されていませんが、とりあえずの停戦という事で。ここまでは完全にはしゃいだタイ(黄服)をカンボジアがうまく料理したという感じでしょうか。ちなみに納得のいかない軍はボーダーに軍を常駐させると発表しています。

*当記事は2月23日付ブログ「バンコクでコンサルティング」の許可を得て転載したものです。

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