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結果的にこの女性の医療費を病院側の申し出で負担する事になりましたが、警備側は体制を見直す事となりました。2009年にはアピシット首相の乗った車が赤服に叩き壊されるという事が発生していますし、アピシット首相は女性が横に立った時、さぞや肝を冷やした事でしょう。
停戦合意も軍は政府決定に反発
そしてもう一つのニュースはタイ・カンボジア両国の間で停戦合意がなされたというニュース。
※タイポスト紙の報道。
この話題、驚く程タイ国内では小さく報道されていますが、カンボジア側の提案をことごとく拒否していたタイ側がASEANの仲介(インドネシアのマルティ外相=中央)で行われた緊急会議での停戦案を受け入れ、22日午後、停戦監視団の受け入れに合意しました。
これまでASEAN仲介案やUN介入案などカンボジア主導(ナムホン外相=左)での解決案に難色を示していたタイ側(カシット外相=右)も、地域住民の避難生活長期化や、6月頃に行われる総選挙への影響を鑑み、ASEANによる停戦案を受け入れる形となりました。
結局根源であるプレアヒビア(カオプラヴィハーン)の帰属問題は何一つ解決されていませんが、とりあえずの停戦という事で。ここまでは完全にはしゃいだタイ(黄服)をカンボジアがうまく料理したという感じでしょうか。ちなみに納得のいかない軍はボーダーに軍を常駐させると発表しています。
*当記事は2月23日付ブログ「バンコクでコンサルティング」の許可を得て転載したものです。