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ユーザー数、オープン性など各項目別に採点=マイクロブログ比較ランキング―中国微博情報

2011年03月17日

中国及び海外マイクロブログサービス比較ランキング - 各項目編 -

前回の『twitterが一位を獲得=マイクロブログ比較ランキング―中国微博情報』では、総合ランキング及びその概要などを説明しました。

その際に、ランキングには「ユーザービリティ、APIのオープン性、PC以外の端末拡張性、ユーザー数、ビジネス的な潜在力の5項目」があるとお伝えしましたが、その各項目について説明したいと思います。


1. ユーザビリティ(40点満点)

20110316_micro_blog1

*当記事は2011年3月3日付ブログ「中国マイクロブログ(微博)雑記」の許可を得て転載したものです。


Twitterが33点と頭1つ抜けています。

新浪微博贴吧(Baidu)などはフォローワーの管理性が高くない、ということで少しポイントを下げたようなのと、MEME做啥网はユーザー登録時に入力項目が多く、面倒ということでポイントを下げたようです。

また、ユーザーのアクティブ度(実際にツイートややり取りなどが活発に行わているかの度合い)で一番評価が高かったのは9911で、一番評価が低かったのは同学网でした。

9911は当ブログで紹介したことがなく、私もユーザー登録しかしてない状態ですがMySpace中国が提供するマイクロブログサービスです。

しかし、今改めてログインしてもあまり"マイクロブログ自体"にはアクティブ度を感じられず、Twitterや新浪微博の方にアクティブ度を感じてしまいます(^^


2. APIのオープン性(20点満点)

20110316_micro_blog2

ここでもTwitterが15点でトップですが、それに対して新浪微博が8点と最低評価になっています。

現在、新浪微博は以前紹介したとおり开放平台(オープンプラットフォーム)」というページを設けて、API公開や技術文書公開を行っていますが、確かにWebで実現できる機能に比べて開放されているAPIはTwitterなどと比較すると少ないな、というのは感じます。

APIの公開などは周辺ビジネスを活発化させる重要なキーポイントなので、今後に期待といったところでしょうか(^^


3. PC以外の端末拡張性(15点満点)

20110316_micro_blog3

こちらはPC以外の幅広いプラットフォームで同マイクロブログサービスにアクセスできるか、というのが基準点です。

Twitter、Plurk嘀咕网(digu)以外がおしなべて評価が低いのですが、これは前回もお伝えしたとおり本報告は2010年11月時点のものであり、その時点では新浪微博などはモバイル端末専用クライアントを用意しておらず、WAP対応した専用サイトしか用意されていなかったからなようです。

現在は、Android、iPhone、Symbianなど各種モバイル端末に専用クライアントを提供したり、3rdパーティ製の製品も出てきていますので、あくまでも“2010年11月時点の結果”、として捉えるほうが良いかもしれません。


4. ユーザー数(15点満点)

20110316_micro_blog4

ユーザー数に関しては第三者機関が発表した「世界のWebサービスランキングデータ統計」を元にしているとのことですが、その出典元が明記されていませんでした...

今回のレポートをそのまま転記するとそのランキングは以下のとおりだったそうです。

Twitter : 14位
新浪  : 17位
(※ポータルサイトとしての新浪であり、新浪微博単体ではない)
Plurk    : 1,060位
同学网 : 3,414位
嘀咕网 : 9.360位
9911    : 12,316位
做啥网 : 12,732位
Jaiku   : 13,997位

MEMEや贴吧(Baidu)などはランク対象外だったようで、PVや元となるサイトの人気度を元にランク付けされたようです。

本報告の調査時点では中国のマイクロブログユーザー数などは明らかになっていなかったのですが、最近は新浪微博もユーザー数が8,000万人を突破した、とのニュースもありますし、ユーザー数だけでなくそれぞれのサービスでの滞在時間の分析など、もう少し総合的な評価が必要かもしれません(^^


5. ビジネス的な潜在力(10点満点)

20110316_micro_blog5

Twitterと新浪微博が9点で同率首位、Plurk嘀咕网(digu)が8点でそれに続いています。

ここでは、ユーザー数はさる事ながら、マイクロブログ上での広告(特にモバイル広告)やそれ以外のサービスでの課金モデルなどが確立しているか、もしくはビジョンが見えているかなどが基準となったようです。

広告モデルはもとより、マイクロブログ上でのアプリ/ゲームなどとの連携課金やビジネスシーンでの活用、といったものが今後のキーとなってくるのかもしれませんね。

さて、前回と今回とで主要なマイクロブログサービスの比較をお伝えしたしました。

繰り返しになりますが、同報告は2010年11月時点の調査であり、網羅されていないサービスなどもあるので、こちらをたたき台として見ていただき、現時点との差分などを埋めながら活用いただければ幸いです(^^

<前編>
twitterが一位を獲得=マイクロブログ比較ランキング―中国微博情報

※上記グラフは2010全球微博客横评より。

*当記事は2011年3月3日付ブログ「中国マイクロブログ(微博)雑記」の許可を得て転載したものです。


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