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北京市VSネット民、新京報、新華社連合のバトル?!公用車の台数めぐり―中国コラム

2011年04月06日

公用車の数を巡り北京市とネットが対立

4月1日、北京市財政局が公式サイトで、「2010年の北京市公用車保有台数は6万2026台である」と発表。ネットでは「そんなに少ないわけが無い」「エイプリルフールのつもりか」などと反発が起きています。

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新京報の報道。

財政局の発表は、北京問天法律事務所の葉暁静弁護士補佐(?)による昨年12月末の請求に応えたものです。

*当記事はブログ「中国という隣人」の許可を得て転載したものです。


北京市政府VSネット民、新京報

ネット民が北京の公用車について疑問(2011/4/4 新京報)

新京報は、政府の公式回答である6万台に加えて、2006年の中国・アフリカ協力フォーラム当時に報じられた49万台、北京市に登録がある480万台から、マイカーやタクシー、バスなどの台数を引くと出てくる70万台と、3つの数字が存在していると指摘しています。

「そもそも北京市と我々の間に、公用車の定義について乖離がある」と専門家に指摘させるなど、なかなか新京報も強気。孟景偉・市財政局報道官は「70万台とは正確ではない」と反論しつつも、ネットからの指摘に直接反論することなく上手い事はぐらかそうとした感じがあります。私としては、ネット民の計算式が知りたいのですが。


新華社様が援軍として登場

と、ここで強い味方が登場。なんと新華社様が、新京報記事を丸々転載してくだすったのです。

ネット民が北京市公用車数に疑問「こんなに少ないのか」(2011/4/4 新京報、新華社転載版)

転載はその主張を認めて初めて行われますし、新華社版のタイムスタンプは4日早朝ですから、新京報と事前に示し合わせての行動でしょう。北京市としてどう対処するか検討中なのだと思われます。


トカゲのしっぽ切り?!

公用車実数情報(2011/3/.31 北京市財政局)
2010年までで、北京市の党・政府機関、経費全額負担事業体の車両実数は6万2026台、その内市級公用車は2万288台。(以上の数字は初期報告であり、このデータは市人代の承認を得ていません)
逃げ道を作っているのも怪しく、「財政局が勝手に作り出した誤ったデータ」とかなんとかトカゲの尻尾きりよろしく、新しい数字が公表されるのではないかと。


新華社様の追撃

公用車は何台なら少ないと言えるか(2011/4/5 新華網)

新京報報道を受ける形で、新華社様がさらに追撃。

党、政府所有の公用車に加え、社会団体、国が過半数を占める株主である国有企業、中央直属、他地区駐広東省機構所有(広東省なら)の車両なども省の公用車とみなしている広東省との差異を指摘し、「北京市が広東省形式で計算すれば、6万2026台では収まらないだろう」と北京市の数字を大批判。

大批判ではあるものの、「定義を統一してなかったからこんなに差が生まれちゃったんだよね。次はちゃんとやれるよね」と助け舟を出しているようにも読めてしまうので、やはりナアナアのうちに幕が下ろされる可能性も。

もっとも、これで北京市がマジギレしたり反論したら、政争だーってことになりますね。

*当記事はブログ「中国という隣人」の許可を得て転載したものです。

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