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桜の下でロマンチック・プロポーズ=その意外な結末とは?!―政治学で読む中国

2011年04月09日

桜の木の下でプロポーズ

湖北省にある武漢大学キャンパスには、戦時中に日本軍が植えた桜の木が数多くあります。毎年この時期になると見ごろを迎えます。ここからがいかにも中国らしいのですが、大学関係者以外の外部の者は金を払わないと大学内に入って見ることができません。(関連記事「日本軍が植えた桜が観光名所に=週末の花見客25万人超―中国湖北省」KINBRICKS NOW、2011/3/28)

その桜咲くキャンパスでのプロポーズがネットで話題となり、新聞にまで取り上げられています。結構話題となっているようなので(元記事は『中国新聞網』ですが、見つけることができなかったので、『新華網』のものを)、全然政治学とは関係ありませんが、これについて少し。

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*当記事は4月6日付ブログ「中国という隣人」の許可を得て転載したものです。

花見のため武漢大学を訪れた、あるネットユーザー。真っ赤な車の上に裸足で立つ、薔薇を抱えた女性を見たとのこと。車の前には「marry me」と書かれたボード。何が起きるのかと見ていると、なんとボーイフレンドへのプロポーズでした。

ところが男性はプロポーズを断ってしまいます。目撃したネットユーザーは、「これほど大がかりでロマンチックなプロポーズが断られてしまった、本当にかわいそうだ」との感想。私も同感でした。しかし、この話には続きがあるのです。

男性は言いました。「プロポーズは私からするべきだ。ただ、今、自分は何も持っていない。だから、プロポーズすることも、結婚することもできない。3年間待ってくれないか。その間に金を貯めて、家と車を買う。そして、君にプロポーズする」と言ったそうです。

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男性の言葉を聞いて、女性は泣いて喜び、周りの人も祝福をしてくれたというのが結末。いい話ではありますが、同時に中国の男性は本当に大変だなと思いました。日本では、結婚してから2人で新居のことを考えていけばいいのですが、中国の伝統的な発想では、結婚する前に男性側が家などを用意しなくてはなりません(特に現在は不動産価格が高騰しており、かなり大変です)。

この記事の最後のページに他のユーザーの感想が書いてあったのですが、どれも共感できるものでした。「自分だったらこんな機会を逃さない」と言う人もいれば、「実際にこんなことがあるはずがない、どっかの金持ちがしかけたロマンチックごっこだ、釣りに違いない」という書き込みもありました。

確かに釣りだった可能性も否定できませんが、なかなか楽しい見せ物であったことは間違いありません。こういう釣りなら、周りの人も見ていて楽しかったのではないでしょうか。

※写真は新華網の報道。

*当記事は4月6日付ブログ「中国という隣人」の許可を得て転載したものです。


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