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ロシアの新築マンションはただの箱=自分たちで作るマイホーム―ロシア駐在日記

2011年04月08日

新築マンションはただの「箱」!

キーラフ市に住んでいる私のいとこ夫婦は数年前に新築マンションを買いました。田舎町の3LDKで約3百万ルーブル(約1千万円)でした。親から残ったワンルームマンションを売却したお金を頭金にして、残りのお金を15年ローンで借りたそうです。

ロシアの新築マンションの売り方は日本とは違います。壁も床もコンクリート丸出し、入り口にも部屋にも扉がなく、お風呂も便器もキッチンの流しも・・・な~にもありません。マンションといっても「箱だけ」という感じで、当然住めるような状態ではないです

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*当記事はブログ「ロシア駐在日記」の許可を得て転載したものです。

そういう売り方をしているのは、内装の好みも予算も人それぞれだから、というのはまず理由の一つですが、もう一つの理由はちゃんと業者を見張っていないと手抜き工事をされてしまう可能性が高いからです。だから、マンションを買った人は内装のための材料なども自分で選んで買うし、工事をしてくれる業者も自分で選ぶし、業者の仕事ぶりも自分で管理して、手抜きがあったらその場でやり直しをさせる。

だから、マンションを買っても、いとこ夫婦はそこに引っ越すことができず、しばらくの間両親と同居を続けました。その間、お金を少し貯めては床を作り、また貯めては壁を作る…。お金を少しでも浮かせるため、自力でできる工事は土日を利用して自分たちで行いました

今は部屋がまあまあ住める状態になったので、いとこ夫婦はそこに引っ越しました。しかし、今でも部屋と部屋の間にドアがありません。トイレもドアのかわりにカーテンです。工事はまだまだ続いています。

平日は仕事、土日は内装工事。経済的にも体力的にも大変なはずですが、いとこ夫婦はとてもいきいきしています。自分の手で作っているマイホームが完成する日が楽しみでしようがない様子です。私たちも最近キーラフに行くたびにそのマンションの訪問を楽しみにしています。今度行ったときにドアがもう付いているかな?リビングに家具が入るかな?

*当記事はブログ「ロシア駐在日記」の許可を得て転載したものです。


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 コメント一覧 (2)

    • 1. やもめ
    • 2011年04月09日 08:27
    • 3 中国のマンションも良く似た形態ですね。物件によっては、入居世帯数が全体の80%程度に達しないとガスの元栓が開いて貰えず、早くに入居してしまうと暫く使えない事も有るそうです。また隣の内装工事の音がうるさくてたまらないと言ってました。
    • 2. Chinanews
    • 2011年04月09日 15:37
    • >やもめさん
      ガスの元栓……。それは初めて聞きました……。新築マンションは怖い><

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