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「今ならゾウでも食べれちゃいそう!」=復活祭までの断食を耐える同僚たち―ロシア駐在日記

2011年04月19日

皆さんなら断食できますか?

«Я бы и слона сейчас съела!!!»

(今ならゾウでも食べれちゃいそう!!!)

と、ランチの時間にテーブルに近づくなりロシア人スタッフの女の子が言いました。細くておとなしい彼女にしてはずいぶんワイルドな発言。そのわけとは?

実は彼女は今断食中です。そして、最近夢にも出てくるぐらいに肉料理が食べたいそうです。


Пасха в Страсбурге / И. Максим


今年の復活祭(Пасха)は4月24日(日)です。それまでに何週間もキリスト教徒たちは断食を続けています(今年は確か3月7日の週からスタートだったと思います)。去年もこのブログの記事「断食(Великий Пост)について」の中に取り上げましたけれども、断食中は動物性の食べ物(肉や乳製品や卵)は一切食べられません。魚も特定の日にしか食べてはダメですけど、海老などのシーフードはなぜかOKです。

*当記事はブログ「ロシア駐在日記」の許可を得て転載したものです。

さっきの子の両親は最初から最後まで断食しているそうですが、彼女が参加しているのは最後の4週間だけだそうです。

その彼女が話したんですけど、復活祭の日に毎年家族で教会に行っているそうです。そのとき、模様をつけた茹で卵やお母さんが作ったパスハというケーキを教会に持っていって祓い清めてもらいます。そして、礼拝が終わって、朝4時か5時ぐらいに帰りの車の中で・・・家まで待ちきれず家族全員で清めてもらった卵を食べ始めるそうです!!!その時点で長い断食がすでに終わっているからもう何を食べてもいいんです。家に帰って乳製品で作ったパスハなどのごちそうもまたまた食べる!!!家族全員試練に耐え抜いた喜びと待ちに待った料理のおいしさで興奮して大騒ぎになるそうです。


Пасха / iwannt


それだけ断食中に自分の食べたい気持ちを抑えてきているんですね・・・。

事務所で今年もう一人の女の子が断食をしています。以前一度トライして途中で断念したらしいので、今回は2回目のチャレンジだそうです。「今年は案外平気だ」とずっと言っていた彼女も、「他はいいんだけど、チーズだけはどうしても食べたくて…」と先週から言い始めました。(チーズの話ばかりしてくるから、普段チーズをそれほど食べないタチアナまで食べたくなってしまいました。)

タチアナなら断食、耐えられるかな?と女の子たちの様子を観察しながら最近考えたりします。肉類は日ごろからあまり食べないのでいいんですけど、乳製品がないとかなりきついと思います。そして何より大変そうなのは、肉も魚も入らない献立を毎日考えることです。誰か作ってくれるなら断食してもいいかな~と都合のいいことばかり考えてしまいます。

でも、もし、断食すると決めたら、最後まで頑張らないと気分的にすっきりしないと思います。

復活祭まで後少し。今週の日曜日から好きなものを何でも食べられるようになるから、女の子たちにぜひ最後まで頑張ってほしいと思います。

*当記事はブログ「ロシア駐在日記」の許可を得て転載したものです。



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