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5年間で最低賃金倍増を目標=格差是正方針を明確化―中国

2011年04月19日

2011年4月18日に開催された全国労働関係活動会において、中国人的資源・社会保障部の楊志明副部長は、第12期5カ年計画(2011~2015年)期間において、最低賃金の倍増できるよう努力すると発言した。19日付人民網が伝えた。

昨年来、中国各地では最低賃金の引き上げが続いているが、楊副部長は「段階的に最低賃金基準の引き上げを続ける」と発言。現状の傾向を継続させる方針を明確にした。引き上げ幅は年平均13%以上を目標。できれば年15%の確保を目指すという。


Silk Production Factory (丝绸工厂) / eviltomthai




年平均13%が達成されれば、2015年時点で最低賃金は現地都市従業員平均給与の40%に到達。年平均15%を達成すれば、最低賃金は2010年比で倍増する計算となる。2010年実績では、中国30省・市の最低給与引き上げ幅は22.8%に達している。

最低賃金引き上げは、今年3月の「両会」で強調された収入格差是正方針を具体化したもの。楊副部長は同時に国有企業経営者、高官の給与基準を策定し、お手盛りで厚遇を受けている現状を改正する方針を示した。底上げと同時に、“上”を改革する姿勢を示した。

もっとも最低賃金引き上げは、労働コスト上昇による輸出不振や物価上昇につながりかねない問題だ。市民の不満や雇用への影響、企業の業績、そしてインフレなど多方面に配慮した慎重な舵取りが中国政府には求められることになる。

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