中国、新興国の「今」をお伝えする海外ニュース&コラム。
2011年05月13日
ネタ記事的な扱い方から“爆発”といった見出しがつけられていますが、正確には破裂という感じでしょうか。要因として疑われているのが、「西甜瓜膨大增甜剂」(スイカ膨張・甘味増幅剤)
。また、ろくでもない違法薬品を使っていたのか、と決めつけたくなりますが、これはどうやら誤解のよう。
実はスイカ膨張・甘味増幅剤という名前の薬品があるわけではなく、成長を促進する植物ホルモンと甘味料の総称とのこと。甘味料についてはサッカリンを肥料などと一緒にスイカの周囲にまくことで甘みが増すのだとか。なんとも不思議な気がしますが、政府お墨付きのハイテク農法だそうです。
実が詰まったスイカって結構簡単に皮が裂けてしまうものなので、植物ホルモンやら肥料やらをやりすぎた結果、ばりばりと裂けたのではないかと推測します。それが健康に害があるものなのかについてはちょっとわかりませんが、少なくともスイカを食べて中毒症状を起こしたというニュースは見ていないです。
「エアロビ豚」に「染色マントウ」、「メラミン汚染粉ミルク」と最近では、注目を集める食品安全絡みのニュースが目白押し。こうなってくると、不安な読者と売れるネタを捜しているマスコミの需給が一致。通常なら記事にならなかったり、大して注目されないネタが話題となります。
というわけで、このスイカ問題もその程度に考えておけばいいんじゃないかな、と。