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世界遺産・故宮の中に外国人向け高級クラブがあった?!有名アナウンサーが煽る排外主義―中国

2011年05月15日

小笠原諸島だ、平泉だと日本でも世界遺産ネタが盛り上がっていますが、中国の世界遺産ネタはレベルが違います!もっとモダンというか、オシャレというか、先進的というか、欲と金にまみれているというか……。

というわけで、今回は「世界遺産・故宮に超高級ナイトクラブができたよ!」というお話です。


China - Forbidden City (故宫博物馆) / eviltomthai



発端は有名アナウンサーのつぶやき

発端となったのは、中国中央電視台(CCTV)の有名アナウンサー、芮成鋼氏のつぶやき。

話によると、故宮の一角にある建徳宮(ママ、正しくは建福宮)は、某有名企業及び故宮管理部局により、世界トップ富豪たちだけが楽しめるプライベートクラブに改装されたらしい。会員権は500人限定。全世界向けに限定発売されたらしい。一昨日、ある外国人ガイドに自慢げに教えられた。ある大富豪の一家が故宮内部の非公開区域にある宮殿で家族パーティーを開いたという。(先日の泥棒騒ぎのような)何点かの展示品がなくなることは別に怖くはない。本当に恐ろしいのはもっと貴重なものが失われることだ。

話によると、建福宮クラブの入会費は100万元(約1250万円)らしい。会員500人で5億元(約62億5000万円)だ。建福宮を5つ建てられるだけの金だ。以前、中国系米国人の香港不動産企業経営者・陳啓宗(Ronnie Chan)が1400万ドル(約11億3000万円)を寄付し、建福宮を修復。完成後に故宮管理部局にわたされたのだった。自らの好意がこんなふうな形で返されるとは、陳は決して思いはしなかっただろう。故宮はすべての中国人に属しているのだ。



故宮と国粋とアナウンサー

上記つぶやきのラストに「故宮はすべての中国人に属しているのだ」とでてくるのだが、「なにが言いたいの?」と首をかしげた人もいるかもしれない。というにも、普通ならば「故宮の中にクラブが作られたこと」そのものが怒りの対象となりそうなものだが、芮成鋼氏の場合は「中国人の宝・故宮が外国の金持ちに売り渡されている」というのが怒りのポイントなのだ。

芮氏と故宮(そして国粋)といえば、2007年のスタバ騒動が思い起こされる。故宮内部にスターバックスが設置されていることについて、芮氏はブログで「中華文化の精髄たる故宮に、アメリカの、しかもたいして高尚な文化でもないスターバックスが出店しているのはいかがなものか」と煽った。ほどなくして故宮からスタバは撤退。故宮で一番コーヒーが安くて味もそこそこという得難い売店が失われたのだった。


ミスリードから始まった騒ぎ、着地はどこへ?

今回の件について、故宮は「建福宮はホールっす。学術講演とか、重要な来賓のレセプションとかに使っているっす」と弁明。なるほどクラブではないにせよ、ホールだったらパーティーも開けそうだし、お金儲けのためにいろんな使い方をされていそう。

とはいえ、「話によると」という伝聞形式で、しかも「外国人に会員権売りさばいた」「外国人がパーティー開いた」という芮氏のミスリードでスタートしている以上、正しく疑惑解明がされないのでは……などと思ったり。「中国の大金持ち、汚職官僚限定の会員制クラブだったら問題はないのかい?」と芮氏に聞いてみたいものだ。



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