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国策映画「建党偉業」が絶対に100億円稼ぐ、トンデモない理由―中国

2011年06月01日

まもなく中国で公開が始まるのが、映画『建党偉業』。1911年の辛亥革命から1921年の中国共産党成立までの歴史を、李大、陳独秀、張国、周恩来、蔡和森、向警予など最初期の共産党員に焦点を当てつつ描いた超大作映画だ。役者陣もびっくりするほど豪華で、日本人に知られているところではチョウ・ヨンファ、アンディ・ラウ、趙本山、王力宏、周迅などが名を連ねている。

さて、本作の興行成績が「絶対に」8億元(約100億円)を突破するというニュースが話題となっている。なぜ、そこまで断言できるのかというと、恐ろしいことに「100億円を超えるまでは『トランスフォーマー3』など輸入映画の上映が許可されない」からだという。2011年5月31日付南方週末電子版を参照した。

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■「孔子VSアバター」問題という前例

問題の発言は5月30日、映画館「北京新影聯」の高軍氏がぽろりともらしたもの。ジョークのつもりだったかもしれないが、2010年には大作中国映画「孔子」上映に合わせて、当時絶好調だったアバターの公開規模が縮小されたという騒ぎがあるだけに真実味のある話だ。
(参考リンク:「映画「アバター」の上映「禁止」・縮小、背景に「国」の影…?―中国」レコードチャイナ、2010年1月20日)

5月31日付信息時報によると、高軍発言はマイクロブログで大変な話題になったという。「トランスフォーマーのファンは『建党偉業』を見に行け、さもないといつまでたっても上映されないぞ」との呼びかけまであったとか。「サラダを食べないと焼き肉食べさせない」みたいな感じだろうか。


■毛沢東の孫が横やり、湯唯のカットが全削除に?!

『建党偉業』には、もう一つ、笑うしかないスキャンダルが明らかになっている。女優・湯唯が「毛沢東の初恋の相手」として知られる陳毅陶毅役で出演予定だった。制作発表にも同席し、予告編にも姿を見せていたが、最終バージョンでは、出演シーンをすべてカットされてしまったという。


*湯唯が出演しているNG版『建党偉業』予告編。

その理由として噂されているのが、毛沢東の孫・毛新宇少将が反発したためというもの。

湯唯といえば、第64回ヴェネツィア国際映画祭グランプリ作品「ラスト、コーション」であまりに濃厚なベッドシーンを演じてしまったために、中国国内での活動を禁じられてしまった悲劇の女優。2010年にようやく活動再開が許されたというのに、「おじいちゃんの初恋の人はあんな女じゃなかった」という毛少将の横やりで出演シーンがカットされたとなれば、あまりにかわいそうだが……。



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 コメント一覧 (5)

    • 1. 水木
    • 2011年06月02日 23:06
    • 『女優・湯唯が「毛沢東の初恋の相手」として知られる<陳毅>』・・・・・・・・・・あの? もちろんコレ誤植・誤記ですよね?
    • 2. aquarelliste
    • 2011年06月02日 23:50
    • >『女優・湯唯が「毛沢東の初恋の相手」として知られる<陳毅>』
      アッー!
      陶毅ですよね。
    • 3. Chinanews
    • 2011年06月03日 01:18
    • >水木さん、aquarellisteさん
      誤字です……。すいません~~~。
    • 4. chongov
    • 2013年09月18日 06:56
    • 国策映画じゃなく、党策映画だろう。ただの共産党マンセープロパガンダだ。民主党マニフェストと同じ位のもんだ。つまらない。
    • 5. 特命希望
    • 2014年08月11日 16:45
    • ↑白洲とか吉田とか挙句は東條まで美化した映画を大々的にキャンペーンする国から書き込んでますが、何か?

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