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「恐怖による統治」続くチベット=ダライラマが明かした弾圧の現状―チベットNOW

2011年06月09日

ダライ・ラマ「恐怖による統治」と

米WHUT-TVの番組「Ideas in Action with Jim Glassman」で、ダライ・ラマのインタビューが放送された。

20110607_tibet
*下記YouTube動画、Ideas in Action - Interview with the Dalai Lamaより。



以下、この番組に関する6月5日付けRFA英語版記事の訳。

*当記事はブログ「チベットNOW@ルンタ」の許可を得て転載したものです。

ダライ・ラマ曰く状況は「悪くなるばかり」と

保安政策と文化・教育への弾圧を強化することにより、当局はチベットに「不安による統治」「恐怖による統治」を行っている。そうダライ・ラマは中国当局を非難した。1979年からの中国政府との対話は「肯定的結果をもたらさなかった」、チベット内部の状況は「悪くなるばかりだ」と語っている。

チベットの現状についての質問には、「現在、中国軍の増強は着々と進んでいる。保安要員の数も増えている……。不安による統治、恐怖による統治が行われているのだ」と答えている。

「チベット語教育は締め付けられ、政治的再教育キャンペーンが強化されている。我々は今、この『半・文化大革命再来』を憂慮している。」

ダライ・ラマは日曜日に放映されたアメリカのWHUT-TV「Ideas in Action with Jim Glassman」でのインタビューで語った。

文化大革命は中国史の中の暗黒時代だ。1966年、指導者・毛沢東により開始され、中国をその後10年間混乱に陥れた。数百万に及ぶ労働者、役人、知識人が地方に追いやられ、厳しい労働に従事させられた。そして、多くの者たちが拷問に遭い、殺され、自殺に追い込まれた。


強硬路線

ダライ・ラマは北京の「強硬で、偏狭で、短絡的な」政策が2008年の致命的な反乱を引き起こしたと指摘する。また、(チベット自治区以外の)チベット人地域にも「より厳しい」方策が行われているという。

「数日前、ある情報を聞いた」とダライ・ラマは言った。地区の警察官がチベット人学校(ビデオより原文を訂正)に押し入った。そして、全てのチベット語の本が「没収され」、学生たちは「政府が発行した本だけ」を所持するよう命令されたという。「だから、締め付けは強化されているのだ」と指摘している。

南西中国では、1人の僧侶が中国の統治に抗議し焼身自殺を行ったことに端を発した弾圧が続いている。キルティ僧院の僧侶300人が保安部隊により拘束され、現在も武装警官隊が僧院を封鎖しているのだ。四川省のチベット人が多く住むンガバ県の緊張は2008年3月以来の高まりを見せている。

ベテラン・ジャーナリスト、学者、外交官である番組司会者Jim Glassmanの「これらの(中国当局の)政策に対抗するための何らかの手段がチベット人にはあるのか?」との質問に対し、ダライ・ラマは困難な状況を吐露した。

「彼らは『共産党による独裁主義的システム』の下で『困難』な状況に直面している。そこでは言論の自由は『不可能』なのだ。」
「デモをやる以外の選択はない。」
「しかし、デモを行う者は問題を起こす者と見なされ、逮捕され、『厳しい拷問』に遭うのだ」
「開放された者たちの多くは『手足の骨折』やその他の傷害を訴えている。」


アメリカが示す懸念

先週、アメリカ政府の高官は議会に対し、「近年、中国のチベット地域における宗教弾圧は劇的に悪化した」と報告した。「我々は中国の、特にチベット自治区とその他のチベット人地区の人権状況の悪化に対し、非常に懸念している」と民主、人権、労働局副アシスタント秘書のDaniel Baerは語った。

彼は最近のチベット語教育への規制強化、チベット仏教の宗教行為に対する厳しい規制、著名な非政治的チベット人たちの逮捕について、「チベット人地域における宗教的行為に対する規制は、近年劇的に悪化した」と報告した。
*当記事はブログ「チベットNOW@ルンタ」の許可を得て転載したものです。

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