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豪州がインドネシアへの生体牛輸出停止=食肉処理方法を残酷と非難―インドネシア情報

2011年06月08日

インドネシアへの生体牛輸出禁止=豪州

時事通信社によると6月8日、オーストラリアのラドウィッグ農林水産相が、インドネシアへの生きた牛の輸出を全面的に停止することを発表した。

インドネシアへの生体牛輸出停止=殺し方が残酷との批判で―豪 (時事通信) - Yahoo!ニュース


They call me "Seventeen" / Karla_SE


豪州で動物保護活動家が撮影したインドネシアの食肉処理場の様子がテレビで放送され、一部食肉処理場の牛の殺し方が「残酷」との批判が豪州で高まったため。なかなか絶命せず暴れ苦しんでいる牛の姿などに「ショックを受けた」豪州政治家もいたようだ。

*当記事はブログ「インドネシア情報局」の許可を得て転載したものです。

豪州産生体牛の主要輸出先であるインドネシアには、年間で約3億豪ドル(約260億円)相当以上の生体牛が輸出されている。


■宗教戒律に基づいた食肉処理

この問題は文化の違いと宗教の違いで理解しあえない可能性があるため、上手く対応しないと尾を引く問題となる可能性が高い。

イスラム教徒はイスラム法にのっとってハラル処理された肉以外は食べてはいけない。

例えば車でヤギを轢いてしまい、ヤギの絶命が間違いないことが見て取れるとする。もちろん飼い主と轢いた側の話し合いによる賠償の問題はあるのだが、ともかく大きなナイフや包丁を手に取り、ヤギが絶命する前に喉に刃を入れる。

こうすることによりヤギはイスラム法で食べてもいい、ハラル処理がされたことになるからだ。私の現地友人にも一人、そんな経験をした人もいる。


■ハラルとは

ハラルとはイスラム法で許された項目のこと。

屠畜では、必ずムスリムが殺したものでなければならない。屠畜の際は、鋭利なナイフで「アッラーの御名によって。アッラーは最も偉大なり」と唱えながら、喉のあたりを横に切断しなければならない。 

絞殺や撲殺は禁忌。


事故や病気で死亡した家畜の死体を食肉とすることも禁忌。


また電気ショックによる処理は好ましくないとされており、子羊やヤギ、子牛などの種類によって、電気ショックの電流・電圧、通過時間が細かく規定されている。


解体処理は、牛の頭をキブラ(メッカのカアバ神殿、礼拝を行うの方向)の方向に向けて完全に血液が抜けて死んでから行う。


血を食することは禁忌なので完全に血を抜かなければならない。

これらはイスラム教の聖典コーランに記載されているところに起因している。

私はインドネシアの犠牲祭の時に、牛を殺し解体するのを見たことがある。基本的にはイスラムの方法に乗っ取って行われ、綴ったように牛でもヤギでも生きた まま喉を切って失血死させる。私が見学した時も、牛の息が絶えるまで20分以上かかり、最期の大きな鼾のような声は今も覚えている。

気持ちのいいものではないので、その後は見学していないが、それがイスラムの掟なのだから、私は単純に受け入れられている。ただしそれ以降、食事の時、忘れていたら食後に、以前よりは心の中で全ての食物に感謝するようにはなったと思う。


■豪州は6ヶ月以内の改善措置を要望

豪州は適切な改善措置が実行されない限り再開しないとしており、インドネシア側に6カ月以内の対応を求めているそうだ。

インドネシアですぐに牛を絶命させないのは、宗教的な理由と血抜きを完全にするためでもある。

食の問題は今後世界中で波乱含みなので、宗教的な過剰反応を示すのではなく、2国間でうまく対処することを望みます。

*当記事はブログ「インドネシア情報局」の許可を得て転載したものです。

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