中国、新興国の「今」をお伝えする海外ニュース&コラム。
2011年07月03日
「卒業写真を撮ったけど、つまらないからアップしない。明日、湖に飛び込んで写真を撮るぜ。」
死の前日にネットに書き込まれた言葉だ。翌日、その卒業生は言葉通り湖に飛び込み、そして溺死した。名門・浙江大学を卒業し、まさに人生これからというタイミングでの悲劇だけに社会に大きな衝撃をもたらす事件となった。
新華網は「“特別な”大学卒業写真は大学生の浮ついた心を示すもの」とのお説教記事を掲載。南方都市報は個性無視の詰め込み教育が招いた惨劇というありふれた切り口のコラム「なぜ卒業イコール“クレイジー”じゃなきゃならないのか?」を掲載している。
個人的には「死んだり人に迷惑かけなけりゃばか騒ぎもいいんじゃね」ぐらいに思っているのだが、なぜ大学卒業だけこんなに盛り上がるのかというのはちょっと気になるところ。解放感という話でいけば、大学合格を果たした高校卒業のほうが強そうなものだが。
今の中国の大学は、オモシロ青春空間になりつつあるのではというのが私の仮説だ。本サイトでもアレックスさんが中国の大学事情を紹介してくれているが、ほぼ全員が学生寮に押し込まれるスタイルは昔と変わらないながらも、以前の「スーパーエリート養成機関」という性格が薄れ、ボンクラライフも許されるようになった中国の大学で、個性を育てるような青春ライフが送れるようになってきているのではないだろうか。
最近では、「中国の大学も個性と創造性を育てる組織、カリキュラムに変えねば!ねば、ねば!」と声高に叫ばれているが、実は大学定員増員によるモラトリアムの出現によって、いいかわるいかは別としてとりあえず「個性」を育てる空間が生まれているのかもしれない。
*写真は下記「オモシロ卒業写真まとめサイト」より。他写真多数。
■オモシロ卒業写真リンク
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どうでもいいのですが「3D肉蒲団」は本土の学生にも知れ渡っているのでしょうか?ポルノ映画のパロディまで。。。九十后から目が離せませんね。