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死者不明者100人超の観光船沈没事故=老朽船を使い続けた「つけ」―ロシア駐在日記

2011年07月12日

ボルガ川観光船沈没

7月10日(日)にボルガ川で観光船が沈没しました。乗客の人数はおおよそ180人でした。(情報源によって数字が違う)。現時点では助かったのは80人、死亡10人、行方不明者おおよそ100人・・・。事故現場はカザンから80キロ、川岸から3キロ離れた場所です。


Volga river / Волга / Eunix.


カザンという町は私たち家族がついこの前行ってきたところです。カザンの遊覧船にも乗りました(沈没した「ブルガリヤ」よりはずっと小さい船でしたけど)。地理的にも・精神的にもこれだけ自分に近いところで事故が起きると、大きなショックです。たくさんの子供たちが乗船していたそうですけど、その多くは現在行方不明。その子供たちのことを考えると、もう言葉が出ません。

*当記事はブログ「ロシア駐在日記」の許可を得て転載したものです。

沈没した船はチェコ製で、なんと1955年に作られたそうです。今まですでに何回か運行中に不具合があったそうです。それにもかかわらず、船は使用され続けた。事故の原因はまだ調査中で、老朽化ではなく積載超過だという話もありますけど、いずれにしてもどうも人災の可能性が高い気がします。

ロシアは夏の間、ボルガ川のグルーズはとても人気があります。沈没した「ブルガリヤ」は1泊2日と短かいクルーズだったのですが、ロシア人は有給休暇が長いということもあり、10日間や26日間など色々なクルーズがあります。

私たちのベビーシッターも今回の休暇の間に10日間のグルーズに行く予定です。ニジニ・ノヴゴロドから出発をしアストラハン市まで行って再びニジニ・ノヴゴロドに戻ってきます。途中でカザンなどの町を観光しては再び船に戻るという旅行スタイルです。ベビーシッターにとってこのクルーズは長年の夢だったそうです。のんびり過ごしたいので、町を観光する時間よりも船に乗ってボルガ川をゆっくり走る時間の方が長いクルーズを選んだと言っています。

ちなみに、こういうクルーズはけっして安くはないです。私たち家族は今度の休みにトルコに行く予定なんですけど、飛行機・ホテル・朝・昼・晩の食事など全部込み(all inclusive)で大人一人当たり私たちが支払う料金は、ベビーシッターのクルーズ(エアコンのない部屋、食事は朝晩のみ)とほぼ同じです。聞いてびっくりしました。

そして、今回の事故。ロシアでは車にしても飛行機にしても船にしても、老朽化しているにもかかわらず使われ続けている乗り物が非常に多いと思います。もう一つ気になるのは、ロシアは安全に対する意識がまだまだ低いことです。

「安全第一」という日本語に相当するロシア語«Безопасность прежде всего»があるんですけど、それをすべての関係者に再認識してほしいと思います。

改めてこういう事故は二度と起きてほしくないです。

*当記事はブログ「ロシア駐在日記」の許可を得て転載したものです。


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