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日本人が知らないロシア市民の豊かな生活=別荘「ダーチャ」での夏期休暇―ロシア駐在日記

2011年08月08日

ダーチャに行ってきました!

お久しぶりです!今日で私たちの2週間の休暇が終わり、明日からまた仕事です!ブログも再開いたしますので、よろしくお願いします!(びっくりマークが多いのはいかにもロシア人らしい文章です。ま、ロシア人なので(笑)……。)

今回の休みはとても充実していました。キーラフ市に行っておばちゃんのダーチャ(別荘、サマーハウス)でゆっくりしてから、トルコのアンタリヤのビーチでおもいっきりくつろいで、アンカラに住んでいる友人のうちに遊びに行ってきました。


■ロシア式別荘「ダーチャ」

今日は、ダーチャでの休みについてお話しします。ロシア人の多くは普段町で暮らしながら、郊外にも家を持っています。「ダーチャ」を日本語に訳そうとする と「別荘」という言葉が出てきますけれども、「別荘」は何となく優雅なイメージがあるので、手作りでシンプルなロシアの「ダーチャ」には合わない気がしま す・・・。だから、あえて日本語に訳さずにロシア語のまま「ダーチャ」と呼ぶことにします。

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写真は、おばちゃんのダーチャです。建物そのものも内装工事もすべておじちゃんとおばちゃんの手作りです。

*当記事はブログ「ロシア駐在日記」の許可を得て転載したものです。


私の実家のダーチャもおばちゃんのダーチャに似ています。私たちの家族はイルクーツク市の郊外で600㎡の土地を与えられたことを私は今でもよく覚えています。土地に生えていた木は伐採されていましたけれども、根っこがそのまま土の中に残っていました。

これでは畑を作れないので、根っこを土から掘り起こさないといけませんでした。母親と妹と私の3人でひたすらその根っこの周りの土を取りました。全部取り終ると、今度は男性陣の出番です。父親はまわりのダーチャから男性たちを呼んできて、みんなでその根っこを土地から抜いていました。大変な重労働でした。


■ソビエト崩壊前後、厳しい生活を支えてくれたダーチャ


こうして私の中学校・高校時代の生活はいつも同じパターンでした。平日は、両親は仕事、私と妹は学校。そして土日になると、みんなでダーチャへ行きました。「ダーチャ」=「畑仕事」だったので、私はダーチャに行くのがあまり好きじゃなかったです。でも、物不足が続き両親の給料が何か月間も滞っていた1980年代後半~1990年代前半、このダーチャのおかげで私たちはなんとか食べていけました。

ちなみにダーチャが苦手な人はロシア人の中で私だけではありませんでした。Сутра я плачу: опять на дачуtenn……(私は朝から泣いています。というのは、またダーチャに行かないといけないからです)という歌も流行ったぐらいです。

夏になると、ロシアのラジオでしょっちゅう流れていました。私の母親は今でも冗談でこの歌を歌うことがあります。でも、母親も年金暮らしのおばちゃんも、どう見ても畑が大好きです。

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おばちゃんのダーチャはあっちこっち花が多いんですけど、じゃがいもをはじめ、にんじんやキャベツやトマトなどの野菜もたくさん育てています。


■温かい季節に訪れる

ダーチャの季節は5月から9月末ぐらいまでです。冬は寒すぎるので、みなさんは暖房がしっかり整っている都市で暮らし、ダーチャに行く人はほとんどいません。でも、夏になるとみなさん再びダーチャに通うようになります。仕事をしている人は土日だけダーチャで過ごし仕事のために再び町に戻りますけれども、私のおばちゃんのように年金暮らしの人は夏のほとんどをダーチャで過ごします。

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ロシアの学校は夏の3か月間ずっと休みなので、多くの子供たちはおばあちゃんたちと一緒にダーチャ暮らしをしています。ダーチャは都会より空気がずっときれいですし、手作りの野菜やベリーを毎日いっぱい食べられるので子供たちの夏休みにもってこいの場所とされています。


■都会にはない隣人との触れあい

ダーチャは町のように便利になっていないので、隣同士の助け合いは不可欠です。おばちゃんは周りの人たちととても仲がいいです。写真のピロシキは、私たちが来ることを聞いて、隣のおばちゃんがわざわざ作ってくれました。別の隣人は子供用のおもちゃをいっぱい貸してくれました。

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去年、ゆうきはおばあちゃんと一緒にこのダーチャに来たのですが、急に寒くなってしまったので、周りのあっちこっちの家から子供服を集めて着せてもらったことも今となってはいい思い出です。


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ゆうきはおじちゃんと一緒に夕食用のじゃがいもを掘っています。じゃがいもの収穫時期は8月~9月なので、まだちょっと早かったですけど、スープに十分な量が取れました。


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パパは隣の人から草刈の特訓を受けています。


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隣のわんちゃんにもいっぱい遊んでもらいました。


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ダーチャ式遊園地???本当は草などを運ぶためのかごだそうですけど、りなは大喜び。


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気分転換に隣の池まで行ってきました。道路は凸凹でしたけど、子供たちはかえって大喜び。普段車酔いをするりなでも、この凸凹ならまったく平気でとても楽しそうでした。


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池に到着!


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後からこのボートで池でいっぱい遊びました。


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夜は、隣の人たちと一緒に夕食をとり、おばちゃんのおばあちゃんの代から残っているサモワールで作った紅茶を飲みながら夜遅くまでおしゃべりをしていました。(写真は、ピロシキを作ってくれた隣人夫婦です)


■ダーチャでの理想の隠居生活


「ダーチャはお年寄りと子供が好きな場所。若い人はこうして海外に出る方が色々な国の人と会えるし、楽しいよ」と、トルコのビーチで知り合ったロシア人の若者が言っていました。私もなんとなくその通りだと思います。

周りを見ていると、40歳ぐらいを過ぎたころからみなさん畑に興味を持ち始めている気がします(40歳はまだまだお年寄りじゃないんですけど……)。タチアナもいずれそうなるんじゃないかな?とずっと前から思っています。老後は野菜と孫を育てながらロシアのダーチャで暮らす夢を見るタチアナでした。

*当記事はブログ「ロシア駐在日記」の許可を得て転載したものです。


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