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2011年08月20日
さらに、数日前には僧侶たちに書き付けが手渡されたが、その中には、「以前にインドへ行ったことがある者、政治的活動をしたことがある者、今年の愛国再教育に参加しなかった者、今年当局により僧院から追い出された者は今後一切僧院に在籍してはならない」と書かれていた。また、許可された僧侶には「身分証」を発行するとも書かれていた。
これに対し僧侶たちは「全ての僧侶の在籍が許されない限り、そのような『身分証』を受け取ることはできない」というチラシを僧院の外に張り出し、反対を表明したという。
■ネット規制が続くンガバ
また、タウで僧ツェワン・ノルブが中国政府に対する抗議の焼身自殺を行った15日には、ンガバ全域で電話とインターネットが不通になったという。15日以降、ンガバは軍隊がさらに増強され、監視が強化されている。3月16日に僧プンツォが焼身自殺した後、ンガバの全てのインターネット屋は閉鎖されたままであり、携帯からのテキストメッセージも送れない状態が続いているという。
関連記事:「チベットの自由訴え、僧侶が焼身自殺=僧院は遺体引き渡し命令に応じず―チベットNOW」(KINBRICKS NOW、2011年8月19日)
8月19日付けTibet Netチベット語版、及び、同日付けTibet Post 英語版より。
*当記事はブログ「チベットNOW@ルンタ」の許可を得て転載したものです。