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2011年08月25日
「チベット人たちは不満を県レベルに訴えることもできず、無力感の内に……多くが涙している」という。
コロンビア大学のロビー・バーネット教授は、他のチベット地域における強制立ち退きの話について語る。「青海省青海湖地域ではホテルやゴルフコースを備えた観光地を造るために遊牧民を追いだそうとした。しかし現在、遊牧民は移住することを拒否している」と。
4月初めに、ナムリン村の人たちはツァンポ川に近い土地に移住するよう命令された。跡地に「巨大なパレード広場」と政府の建物を造るためだ。
「各家族には1万2千元(約15万円)の補償金が払われることになっていた。しかし、実際に移住した家族にはその半分の6千元(約7万5000円)しか払われなかった。しかも、与えられた敷地は農地とするにはあまりに小さ過ぎた」という。
*当記事はブログ「チベットNOW@ルンタ」の許可を得て転載したものです。