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2011年09月11日
8日午前、簡陽市档案局の李副局長は四川新聞網の取材に答え、iPod Touchの購入を撤回したと話した。曰く、四川大地震後の档案局移転のために「データ保存、画像及び動画資料確認」ができる機器が必要で、業者に「じゃ、iPod Touchがいいですよ!」と進められたのだという。不正な物品購入ではなかったが、ネットで話題になったことを考えると、配慮が足りなかったかもしれないとコメントした。
「データ保存、画像及び動画資料確認」といわれると、確かにiPod Touchが適しているようにも思えるが、档案局移転のどんな仕事に使うのかが気になるところだ。
ちなみに昨年12月にもお役人様が経費でiPod Touchを買っちゃった事件が発覚している。この時は「USBメモリ」名目での購入だった。
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実は簡陽市档案局も当初は「USBメモリ」名目で購入しようとしていたが、後に「多機能ハードディスク」名目に変えたのだという。過去の事件を知っての配慮だったのかもしれないが、ネット民のチェック力を侮っていたようだ。どうせ実際に物品を買ったかという監査はまじめにやらないのだから、「普通のハードディスクを10台買った」とか書類を作って、実際にはiPod Touchを納品させるといった慎重さが求められる……のかもしれない。