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「上の街と下の街」=ニジニ・ノヴゴロド市、川を挟んで広がる格差―ロシア駐在日記

2011年09月13日

■ニジニ・ノヴゴロド市:川を挟んで広がる格差■

先週から毎日雨。まだまだ暖かくなるとは言われていますけれども、最近毎日+10℃~+13℃ぐらいで、皆さんもうすっかり秋の格好で過ごしています。

ニジニ・ノヴゴロドという町が作られたのは1221年です。今年で創立790年記念なので、この土日ここのクレムリンのそばで色々なイベントが行われました。しかし、朝から雨で、しかも娘のりなが風邪を引いているので、見に行くのをやめました。夜、花火の音が聞こえてきたとき、せっかくのイベントなのにこんな天気じゃ人が少ないんだろうと思いました。
(ニジニ・ノヴゴロド:wiki

ニジニ・ノヴゴロドには、オカ川とヴォルガ川があります。これらの川によってニジニ・ノヴゴロドは二つの地域に分かれています。

20110913_nizhnij_novgorod1
*ヴォルガ川からクレムリンへと登る途中で撮った写真です。下にある写真もそうですが春に撮ったので景色が今とはちょっと違います。

*当記事はブログ「ロシア駐在日記」の許可を得て転載したものです。


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クレムリンがある場所は高台なので、クレムリン側の町はверхняя часть(上)と呼ばれ、川の向こうはнижняя часть(下)と呼ばれています。町の行政機関はだいたい「上」にあって(ほとんどはクレムリンの敷地内)、工場などは「下」にあります。

 「上」の方がより生活レベルの高い人々が住んでいて、治安もよりいいとされています。以下は私たちのベビーシッターの言葉です。

「上」と「下」とでは物件の値段は全然違う。(共産党の偉い人だった)父から受け継いだ今の自分のマンションを売れば、私は「下」の方でより広いマンションが買える。しかし、「下」には絶対引っ越さない。

他の人の話も聞いていますので、「上」の方がステータスが高いことは間違いないようです。外国ならともかく、ロシアの同一町の中に「裕福な地域」とそうじゃない地域があるなんて、タチアナは未だにぴんと来ないです。頭が固いのか、どうも私は小さいときに習った社会主義のイメージで今のロシアをとらえようとしているようです。しかし、考えてみたらモスクワにも地域の格差があるので、ニジニ・ノヴゴロドの状況はそう驚くことではないでしょう。

でも、なんとなく気になるので「下」に住んでいる人たちにも何回か治安などについて聞いてみました。戻ってきたのは「上」の人たちとは全然違う答えでした。

 ここと「上」全然変わらないよ。治安だってどこも一緒だ。
と。

つまり、「上」に住んでいる人は「上」が「下」とは全然違うと考えているのに対して、「下」の人たちは「どちらも変わらない」と主張しているようです。(「上」の方が不動産が高いことは周知の事実のようです。)住めば都ということかもしれません。

もともと川ではっきりと二つの町に分かれているニジニ・ノヴゴロド市。全体的な印象を言うと、ボロボロの建物は「上」にも「下」にもあります。

20110913_nizhnij_novgorod2
*これは「上」で撮った写真ですが、このような古い建物は「上」にも「下」にもあります。


しかし、今どきの立派なマンションが次から次へと建ってくるのは、明らかに「上」の方です。

20110913_nizhnij_novgorod3
*「上」の方で撮った写真です。「下」にもこういう建物はゼロではないんですけど、「上」よりは明らかに少ない。

10年後ニジニ・ノヴゴロドは創立800年記念を迎えることになりますけれども、そのとき「上」と「下」はまったく違う雰囲気の町になっているのではないか、という気がしてなりません。

*当記事はブログ「ロシア駐在日記」の許可を得て転載したものです。

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