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乱立する旅行代理店=ロシア人がツアーに参加する理由―ロシア駐在日記

2011年09月15日

■ロシアは旅行会社が多い!■

日本にいる間、私にとって旅行会社の存在感は薄かったです。インターネットが普及するにつれて、旅行会社はますます要らなくなってしまうのではないかと思うぐらいでした。

しかし、ロシアではまさに今旅行会社ビジネスは全盛期を迎えているようです。ちょっと広い通りに出ると、あっちこっちに旅行会社を見かけます。私たちの家からスーパーまで歩いて15分程度ですが、その途中にある旅行会社はなんと7社以上!立派な店構えのところもあれば、雑貨ビルの一室を借りている会社もあります。

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■旅行会社を巡るトラブル


しかし、旅行会社があれだけ多くても商売が成り立つのか?とタチアナが勝手に心配になります。そして、実際ロシアでは旅行会社を巡るトラブルは決して珍しくはありません。

*当記事はブログ「ロシア駐在日記」の許可を得て転載したものです。


先週の間にこちらのニュースでブルガリアから帰国できないロシア人のツアー客の話が連日のように伝えられていました。理由は、旅行会社が航空会社に運賃を納めていないことだそうです。しかし、ツアー客には何の罪もありません。なぜならば旅行に行く前に彼らは代金を全額旅行会社に納めているからです。

……旅行代金全額支払った後旅行会社が倒産したなどの話も聞いたことがありますので、申し込む前に色々下調べをしておくべきだということももはやロシア人の間では常識です。

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*矢印がちょっと見えにくいんですけど、この雑居ビルの中に旅行会社が3社も入っています。


■旅行会社を通す理由


それでは、どうしてロシア人はわざわざ旅行会社を通しているのだろうか?一つは、旅慣れしてなくて海外に対して不安がある人が多いからだと思います。(日本人の団体客にも共通している理由です。)旅行会社を通じて行くと、現地で必ずロシア語が話せるスタッフがいるので、何かあったら安心です。

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*今回トルコに行くとき私たちがお世話になった旅行会社です。

また、ロシア人はビザが必要な国が多いのですが、旅行会社がその取得手続きも代行してくれるので助かります。例えば、ニジニ・ノヴゴロドの人はわざわざモスクワにある大使館まで行かなくてすむなど、費用の面でも時間の面でも旅行会社の存在がありがたい。さらに、団体割引のおかげで宿泊費などを安く抑えられるというのも事実です。

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■モスクワに出なくても済む

また、人気路線になると、田舎町からでも直行便が出るようになります。例えば、ニジニ・ノヴゴロドからだと、5月~9月の間トルコをはじめ、スペイン、イタリア、ブルガリア、ギリシャ、モンテネグロなどの直行便が出ています。ただし、これは定期便ではなく、ツアー客専用のチャーター機です。

このブログのエントリ「どこへ行くにもまずモスクワに出ないといけないロシア」にも書いたのですが、ロシアの地方の空港は国際線がきわめて少なく、どこへ行くにしてもモスクワ経由になってしまうことがほとんどです。例えば、ニジニ・ノヴゴロドから海外に行く定期便といえば、現時点ではフランクフルトとアゼルバイジャンのバクー市しかありません。

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*旅行会社の前でよく見かける激安ツアーの広告です。

私たち家族は今年の夏にトルコに行ってきたのですが、ツアーに申し込まなければ、乗り換えなしに行くことはできませんでした。イルクーツクに住んでいる私の友達も今年バルセロナまで直行便で行けたのですが、それもチャーター便のおかげでした。しかし、ツアー客でないとチャーター便には乗れませんので、地方に住んでいる多くのロシア人にとってこのチャーター機の存在こそ旅行会社を使う一番のメリットだと思います
(あ、ツアーといってもみなさん現地で団体行動しているわけではありません。旅行会社が押さえてくれるのは飛行機とホテルまでの送迎バスとホテルだけで、現地では全員自由行動になります。)


■ネット時代には……?


それにしても、ロシアの旅行会社の多さが異常に見えてなりません。チャーター機のチケットさえインターネットで買えるようになったら、旅行会社は店舗や従業員をそうかかえていられなくなるのではないかと思います。少なくとも、タチアナなら今から旅行会社の経営を絶対始めない、な~んてね。

*当記事はブログ「ロシア駐在日記」の許可を得て転載したものです。


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