中国マイクロブログで、甘粛省蘭州市で起きた「中国版」タイタニック事件が話題となっている。

2011年9月29日、黄河の甘粛省蘭州市皋蘭県流域に豪華客船「酒鋼号」がお目見えした。製鉄メーカー・酒泉鋼鉄集団が蘭州市に寄贈したもので、1768万元（約2億1200万円）が投じられ、五つ星ホテル級のゴージャスさだとか。満載排水量130トン。80人の乗客を乗せることができる。10月10日前後に最初の遊覧航海に出発する。

というふうに、30日付蘭州晨報はほめちぎっているが、おえらいさんを集められてのお披露目会でとんでもない事件が起きていた。

この酒鋼号、超高速航行中のためウィリー状態になっている……わけではなく。お披露目会の最中に座礁し、初航海を前に船体の一部が黄河に沈んでしまったのだとか。マイクロブログでは「中国版タイタニックやで」との皮肉る声もあるが、初航海で沈んだタイタニックを上回る「史上最速の豪華客船」ではないだろうか。

この写真は10月10日にマイクロブログで公開されたもの。話題になると同時に、コラ画像ではないかと疑う声も少なくなかったが、経済観察報編集長補佐の王克勤氏が確認がとれたと発言している。