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「パンダ貸して!金は払えん!」と仙台市=中国ネット民の反応

2011年10月18日

2011年10月17日、前代未聞の地方自治体による「パンダ外交」が明らかとなった。

パンダ「被災地の子ども元気に」 貸与要請で仙台市長
共同通信、2011年10月17日

仙台市の奥山恵美子市長は17日、中国に対し同市の八木山動物公園にジャイアントパンダの貸し出し要請をしたことを認め、その理由について「(東日本大震災の)被災地の子どもたちが元気づけられればと考えた」と述べた。記者団の質問に答えた。

今年5月に温家宝首相が被災地を訪問。「影帝」(俳優王)温家宝おじいちゃんからパンダのぬいぐるみを送られ喜ぶ子どもの姿を見て、仙台市は借り受けの検討を始めたという(アサヒドットコム)。9月に奥山市長が直接、中国大使に申し入れした。


Pandas / Stéfan



■交渉はほぼ白紙状態

日本メディアは大きく報じているが、中国大使は「本国に伝えときます」というつれない対応。「奥山市長は「お金を払ってのレンタルは被災地にとって難しい」と述べ、無償貸与を希望しているが、現在のところ中国側からの反応はなく、「全くの白紙」(市建設局)」というのが現状だという(読売新聞)。

17日の中国外交部定例記者会見では、日本メディアの報道を受けて劉為民報道官がやはり冷たい反応。

中国としては、中日両国国民感情の深化に努めたい。当然ながら具体的な問題は両国主管部局間で話し合うことになる。私の理解では、日本の(仙台市以外の)地域には複数のパンダがいるはずだ。また、日本は中国から近い。我々は日本国民が中国にパンダを見るため訪問することを歓迎する。

「日本にはパンダもういるだろ」「パンダ見たいなら中国に来い」という突き放したコメント。最後の一文はいらなかったんじゃ……。野田首相訪中のおみやげとしてサプライズがあるかもしれないが、基本的には実現の可能性は薄そうだ。


panda floss / istolethetv



■中国ネット民の反応

中国では、津波の被災地も福島原発事故の被災地もごっちゃになっている人が多く、「日本の東北?全域、放射能まみれでしょ」ぐらいの感覚の人も少なくない。

なので「そんなところにパンダを送るなんてとんでもない!」と盛り上がっているかと思ったが、マイクロブログ・新浪ウェイボーやネット掲示板をめぐった印象としてはあまり話題となっていないようだ。まあ、「市長が貸してと申し入れした」だけの段階。ニュースバリューが低いのも仕方ないだろうか。

一方、期待にたがわぬ反日コメントを量産してくれたのが環球網の記事コメント欄

日本製品をボイコットせよ!

貸してやってもいいが、レンタル料は年1000万ポンド(約12億円)な。金の準備ができたら濃い。

中国の国宝・パンダを禽獣の地に送ることなどできようか。いや、出来はしない。

貸さない。

貸さないほうがいいな。小日本の人間性はひどすぎるからな。

絶対反対。

放射能に汚染されたらどうすんの?

パンダを放射能に対するモルモットにする。すばらしい考えだね。

AV女優を貸してくれたほうが、児童の成長に役立つのではないか。

731部隊の試験品にされるな。

安定感あるコメントの数々。記事に日本と書いてあったら、反射的に反日コメントを書き込む人々が駐在しているだけはある。

だが、コメント数はわずか175件。思ったほどのびていない。日本系の記事には必ずコメントする原住民しか書き込んでいないのではないか。日本の民草が愛しているほど、中国ネット民はパンダを愛してはいないということかもしれない。


Panda / kevin dooley




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