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中国当局「焼身自殺した僧侶たちは思想観念が成熟していない」―チベット(tonbani)

2011年10月27日

■焼身供養に対する中国当局のコメント「僧侶たちは若く思想観念が成熟しておらず是非判別能力も弱い」■

以下18日付けRFA中国語版より。@tibetweeterTYOさんが翻訳して下さった。

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四川の僧侶連続焼身自殺についてンガバ州官吏は「焼身自殺した僧侶たちは若く思想観念が成熟しておらず是非判別能力も弱い」と発言。

先のRFAチベット語版にて報道の通り、(10月17日月曜日に)20歳の尼僧テンジン・ワンモが焼身自殺したが、2011年10月18日に中国当局メディアはコメントを発表した。

2011/10/27追記:
当記事執筆後、新たな焼身抗議者があらわれました。

止められぬ焼身抗議の波=僧ダワ・ツェリン、今年10人目の犠牲者に―チベット(tonbani)(2011年10月26日)

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ンガバ県宗教局の青泉は、焼身自殺した僧侶たちは、若く、思想観念が成熟しておらず、是非判断能力が弱く、「殆ど全員がキルティ僧院で教育を受けた者である」などいくつかの共通的特徴があると述べた。

*当記事は10月24日付ブログ「チベットNOW@ルンタ」の許可を得て転載したものです。


ンガバ県宗教局のソンドンダル(注・音訳)局長は、キルティ・リンポチェが'59年の亡命と相前後してダライ・ラマの個人秘書を務めており、チベット亡命政府の仏教学・哲学院の責任者である点を指摘。近年中国国外のキルティ僧院勢力が設立した「緊急状況協調チーム」について、

「ダライ集団の『緊急状況協調チーム』の一元的な指揮の下、『亡命政府安全部』や『チベット青年会議』、ダライ・ラマ個人秘書事務所と連絡を取り指導を受けており、主要な職責はンガバ地区にコネクションを作り情報を集め、騒動の指揮を画策することである」

とした。

ンガバ宗教局のハジュンツェ(注:音訳)副局長は、キルティ僧院の僧侶の組織「狂人の群」のメンバー4名は、今年3月2日に前もって「3.16」焼身自殺の写真を撮る、油を購入するなど工作を分業していたとして非難。外国メディアからは、事件発生後わずか2時間でニュースが流れている。

キルティ・リンポチェが法要を行ったことに対しソンドンダル局長は、自殺者を「民族的英雄」「自由闘士」と吹聴するためであるとし、

「仏門の弟子に自殺を唆すような行いは人類の良知に背き、当地僧俗は十分な反感を覚える」

と宣言した。

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*当記事は10月24日付ブログ「チベットNOW@ルンタ」の許可を得て転載したものです。


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