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相次ぐチベット人作家の逮捕=明かされぬ罪状(tonbani)

2011年11月01日

■作家、僧侶の逮捕が続く■

*当記事はブログ「チベットNOW@ルンタ」の許可を得て転載したものです。


■甘粛省民族出版社の編集者・チュパ・ルギェル

2011年10月19日、チベット人作家チュパ・ルギェルが甘粛省蘭州の自宅で当局により拘束された。彼は甘粛省民族出版社に勤め、そのチベット語編集者である。拘束時、公安は家族に対し罪状を明かさず、現在の居所も不明。

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アムド、ヤジ県ドビ郷出身。西南民族大学卒業後、西北民族大学に研究生として在籍。青海チベット新聞社を経て甘粛省民族出版社に務めていた。仕事の合間に多くの書も著している。「ゲンドゥン・チュンペー研究」(中国名『人性毅力』)その他多数。

彼は発禁となり、これに関わった多くのチベット人作家が先に逮捕されている雑誌「シャル・トゥン・リ(東のホラ貝の丘)」にも関わっていたことがある。ブログ上にも多くの記事を発表している。

TCHRDによれば2008年以降強まった中国当局のチベット知識人弾圧政策の下、すでに65人のチベット人作家、学生、芸術家、文化人が拘束され、拷問を受け、刑期を受けている。

参照:26日付Tibet Timesチベット語版、27日付ウーセル・ブログ、28日付TCHRDリリース


■作家ゾレップ・ダウに禁固3年の刑、罪状は不明

同じくチベット人作家であるゾレップ・ダワに今月初めバルカムの裁判所が3年の刑を言い渡した。罪状不明。2010年10月1日、成都で突然拘束され、1年ほどの間ンガバ州ドチュ・ゾン(金川県)の拘置所に拘留されていた。

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ゾレップ・ダワはンガバ県ゾレップ村出身、39歳。ンガバ民族中学校の教師であり、チベット語の月刊誌「ドラップキ・ンガ、時代と私」の編者。記事も書いていた。この雑誌が逮捕の原因ではないかと見られている。

裁判が行われる時、妻のザムラと2人の子供が面会を許されバルカムに向かった。妻と子供は短時間の面会を許された。裁判は弁護士なしで短時間に判決が言い渡されたという。

ゾレップ・ダワは2006年、動物の毛皮を焼き払うキャンペーンが地域で広く行われた際、これに関わったとして約1ヶ月拘留されている。また、2008年3月16日には地区の平和蜂起に関わったとして3ヶ月拘留された。

参照:28日付ダラムサラ・キルティ僧院リリース、28日付Tibet Times、29日付TCHRDリリース


■複数の僧侶の逮捕も

その他ダラムサラ・キルティ僧院リリースによれば新たに僧侶が数人逮捕されている。数日前ンガバ県ンガトゥアドゥ郷出身キルティ僧院僧侶ロトゥ(36)が拘束されたが、理由、行方ともに不明。ラサで最近ンガバ、アチョク・ツェンニー僧院の僧3人と俗人1人が拘束されたというが、氏名その他不明。

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*当記事はブログ「チベットNOW@ルンタ」の許可を得て転載したものです。


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