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あの噂のインド版ターミネーターを観てきた!『ラジニカーントのロボット(仮)』(インド映画通信)

2011年11月02日

■『ラジニカーントのロボット(仮)』■

*当記事は2011年10月30日付ブログ「インド映画通信」の許可を得て転載したものです。


20111102_ロボット_ROBOT_インド映画_ラジニカーント
*2010年インド公開 
原題:Enthiran/Robot  監督:S. Shankar 主演:ラジニ・カーント

第24回東京国際映画祭 | ラジニカーントのロボット(仮)

Endhiran the Robot Movie Website(公式ウェブサイト)




■ドギモを抜くCGを使ったラジニ節全開のパワフルなインド映画


インド映画を観ていて時々考えることがある。この作品は真剣にこれがすばらしいと思って作っているのか、それとも大真面目に悪ふざけをしているのか、と。いずれにしてもインド映画界のスーパースター、ラジニ・カーントを主役にし、世界の美女アイシュワリヤーをヒロインにし、こんな破天荒な作品を作ってしまうスタッフに感動すら覚えた。「ヒンディー語映画になんて負けないぜ」というタミルの本気を見せつけられた。


■ヒトに憧れるロボットの暴走

ストーリー自体はいたってシンプルで古典的だ。人間の感情を持ったスーパーロボット、チッティはあろうことか制作主である博士の恋人に恋をしてしまう。初めての恋に破れ、博士からも捨てられたチッティ。そこにつけこんで以前から博士のことを苦々しく思っており、欲に目がくらんだ博士の師に改造されてしまう。チッティは悪魔の心を持ち世の中を混乱に陥れ、やがて誰も制御できなくなり増殖し、暴走していく……。

昔からあるロボットの物語だ。それがアトムでもドラえもんでもエヴァンゲリオンでもなく、ラジニ・カーントだっただけのことだ。ラジニの魅力は最初はちょっと暑苦しい中年、というか年齢的には初老のインド人が、映画が終わる頃にはかっこいいヒーローに思わせてしまうところだ。


■驚愕の進化を遂げたボリウッドCG


この作品で何よりも特筆すべきことはCGがこれでもか、と使われていることだ。ヒンディー語映画ではリティック・ローシャン主演の『Krrish』がCGを用いたスーパーヒーローものだったが、ストーリーはスマートでCGは常識的に使われていた。

『ロボット』のCGは「いくらなんでもやり過ぎ」「そこまでやるか」といったクドさ満載で、これがまたタミル映画のよさでもある。途中でCGはラジニのために存在するのではないかと思えるほど、ラジニとCGの相性が異常なほど良い。ラジニの年齢的な体力の衰えなどまったく感じさせない。ここまでやればあっぱれというほどだ。

出てくるロボットたちがスター・ウォーズ風であったり、ターミネーター的なところがあったりするところもインド映画らしいパクリも辞さない開き直りで笑わせてくれる。唯一CGでないもの……アイシュの美しさは30代を超えて女子大生役だろうが、全く違和感なしだ。
(関連記事:「ボリウッド女優の生きる道=アラフォー女性が映画に出ない理由―インド映画評」2011年5月30日)


aishwarya_rai_123_zzaa.jpg / wave-rider


ちょっと気になってシャンカル監督を調べてみたら、なんとアイシュ主演で日本でも公開された『JEANS』の監督ではないか。1998年公開のこの作品も、CGがふんだんに使われていた。しかしまだまだ稚拙なもので、まあ当時のインドの技術であれば上出来……といったレベルだった。それが10年以上の時を経て、超超パワーアップして戻ってきたのだった。

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■1曲の挿入歌のためだけにマチュピチュへ!モヘンジョダロ~♪


全体的に曲の出来はよい。この作品で1曲のためだけに南米はペルーのマチュピチュで撮影されたダンスシーンがある。マチュピチュを背景にキリマンジャロ~♪モヘンジョダロ~♪という歌詞は、もはや狙っているとしか思えない。



そういえば『JEANS』の「poovukkul」という曲は当時としては1曲にかける予算が破格だったことで話題になった。数ヵ国にわたるロケで各名所旧跡の前でアイシュがダンスをしたのだった。ちなみにチッティがドライブ中に口ずさんでいたのはJEANSの挿入歌である。




■久々にブームを巻き起こす予感がする衝撃作


この作品を観て「スゴイ!」と思うか「なんでこんなにばかばかしいんだ!?」と思うかは人それぞれだと思うが、普通の映画しか見たことのない人はびっくりすること間違いないと思う。来年予定されている一般公開時には是非友人知人をお誘い合わせのうえ、インド映画の魅力と底力を是非みせつけて頂きたい。それが今残されたインド映画ファンの使命だといっても過言ではない。

公開されたら久々にブームを起こしそうな予感のする作品だった。でもまたインド映画がキワモノ扱いされそうだなぁ。面白いから、まあいいか。



追記(2012年1月23日):
日本語版予告変更界を受け、記事「「ワケわからんが面白い」話題のインド映画「ロボット」日本版予告編(インド映画通信)」を公開しました。


関連記事:
シャールク・カーンが40代にして新境地を開拓!?期待のアクション映画2作をご紹介―インド映画通信(2011年8月8日)

関連リンク:
【動画あり】インド版ターミネーター 神すぎワロタ 完全に本家越えてる(暇人\(^o^)/速報、2011年1月27日)
【レビュー】Endhiran(Robot)/インドのSF超大作映画(映画感想 * FRAGILE、2011年3月20日)
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*当記事は2011年10月30日付ブログ「インド映画通信」の許可を得て転載したものです。


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トラックバック一覧

  1. 1. インドの特撮ヒーロー映画がとにかく濃い

    • [夾竹桃日記]
    • 2011年12月31日 17:02
    • Kinbricks Nowさんのブログがインドの特撮ヒーロー映画を紹介しており、その映像

コメント一覧

    • 1. Karen Millen Outlet
    • 2014年03月29日 10:21
    • Amazing あの噂のインド版ターミネーターを観てきた!『ラジニカーントのロボット(仮)』(インド映画通信) : 中国・新興国・海外ニュース&コラム | KINBRICKS NOW(キンブリックス・ナウ) undertaking..
    • 2. sg
    • 2014年07月15日 20:59
    • ニュース
    • 3. speech writers
    • 2014年07月15日 21:59
    • 技術は写真撮影のための基礎として開発されたため、媒体として、フィルムは、動画に限定されるものではない。これは、スライドショーの形で静止画像のプログレッシブシーケンスを提示するために使用することができる。

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