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エセ・ノーベル賞こと孔子平和賞が香港で復活=第2回受賞者はプーチン!

2011年11月15日

2011年11月13日、世界を爆笑の渦に陥れた中国版ノーベル平和賞こと、孔子平和賞がひそかに復活。ロシアのプーチン首相が栄えある第2回受賞者に選ばれた。15日、東方網が伝えた。


2010年、中国の文学者・民主活動家の劉暁波氏がノーベル平和賞に選出された。「西側世界が勝手な理屈で中国の『犯罪者』にノーベル賞を与えるなど許し難い。ならば、中国は中国のノーベル賞を作ってやる」との理屈で制定されたのが、孔子平和賞だ。
(関連記事:「世界的ニュースになった学芸会?!孔子平和賞ってなんだったの?」)

当然、一発ネタだと思っていたところ、今年も第2回を開催するとの動きがあり、人々を驚かせた。しかも内部分裂したためか、孔子平和賞及び孔子世界平和賞と2種類の中国版ノーベル賞が併存する事態となった。ちなみに双方とも中国当局のお取りつぶしにあっている。
(関連記事:「ニセ・ノーベル平和賞は2つあった=「孔子平和賞」と「孔子世界平和賞」―中国」)

これで孔子平和賞ともおさらばか……と誰もが思っていたところで、「第2回受賞者決定」というニュースが飛び込んできた。主催は「中国国際平和研究センター」。貴州マオタイ鎮国珍品酒業有限公司と復権紅錦堂茶業発展公司の2社の支援で今年10月に成立した「香港の学術団体」という触れ込みだ。

20111115_写真_公司平和賞
*画像は東方網の報道。第2回公司平和賞受賞者発表会の様子だが、しょぼすぎる……。

中国国際平和研究センターのトップは譙達摩氏。第1回公司平和賞を画策した張本人にして、第1回公司平和賞の受賞候補でもある。中国文化部に公司平和賞を妨害されたにもかかわらず、こりずに香港で再起をはかるとはすごい根性。しかし、ゆすられた支援を要請された企業もえらいとばっちりです。
(関連記事:「世界的ニュースになった学芸会?!孔子平和賞ってなんだったの?」)

候補者は、ロシアのプーチン首相、中国農業科学者の袁隆平、パンチェン・ラマ(中国政府公認版)、ビル・ゲイツ、台湾親民党の宋楚瑜、南アフリカのズマ大統領、ドイツのメルケル首相、元国連事務総長のアナン氏の8人。さすがの譙達摩氏も自分を候補者にするのはやめたらしい。結局、第2回受賞者となったのはプーチン首相。12月9日に北京で授賞式をやるらしいが、プーチン首相は果たして出席してくれるのだろうか?!

昨年に続いて、そこらを歩いていた少女がかわりに出席、というオチがあるのかどうか、1カ月後が楽しみでならない。
(関連記事:「ドタバタ騒ぎの「孔子平和賞」=代理受賞者はそこらを歩いていた女の子だった?!」)


*昨年末ステージで美声を披露したウラジーミル・プーチン首相。


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