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定着しないボリウッド俳優のハリウッド進出=名優アニル・カプールの挑戦(インド映画通信)

2011年12月07日

■アニル・カプールの活躍■

*当記事はブログ「インド映画通信」の許可を得て転載したものです。


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*右:アニル・カプール。2009年日本公開、映画『スラムドッグ$ミリオネア』。インド外交官の小説『ぼくと1ルピーの神様』をトレイン・スポッティングのダニー・ボイルが監督した英国映画。米国アカデミー賞で最優秀作品賞を含む8部門を獲得。

先日ブラッド・ピット主演の『マネーボール』という映画を観にいった。私のような野球好きにとってはとても面白い作品だった。実話を元にしたこの作品、「ベースボール」というととかく「試合」がクローズアップされた作品が多いが、ブラッド・ピットが演じる球団のゼネラルマネージャーの手腕と球団の選手間トレードや獲得などといった裏側が描かれていてなかなか興味深かった。イチローも一瞬映っていた。野球がまったくわからない人だとどうだかわからないが。

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映画『マネーボール』公式ウェブサイト


■『ミッション:インポッシブル』新作にボリウッド俳優アニル・カプールが!


ま、それはともかくとして、その予告編でトム・クルーズ主演の『ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル』にアニル・カプールが出演していたことを私は見逃さなかった。見ていないのだがアメリカの人気ドラマ『24』シリーズにも出演し、さらにはインド版でリメイクする予定の『24』シリーズにジャック・バウアー役で出演するようである。




*インド・ムンバイでのプレミア試写会の様子。


ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル - Wikipedia

ニュース:『スラムドッグ$ミリオネア』のアニル・カプールがインド版『24』でジャック・バウアー役に(海外ドラマNAVI、2011年11月12日)

アニル・カプール(Anil Kapoor)
Namaste Bollywood、2011年1月12日

1959年12月24日生まれ、マハーラーシュトラ州ムンバイー出身。兄ボニー・カプールはプロデューサー、義姉がシュリーデヴィー、弟サンジャイ・カプールも俳優。三児あり。

アニル・カプールはシュリ・デヴィやマードゥリーなどいち時代を築いた女優とのコンビで大ヒット作をいくつも生み出してきた。二枚目......とはちょっと言えないかもしれないが、親しみあるルックスで人気俳優となった。年齢を重ね、ロマンティック・ヒーローの役は少なくなりつつもそれなりにボリウッド作品には出演し、『No Entry』や『Welcom』で評価もされてきた。だがなんといってもアカデミー賞8部門獲得の『スラムドッグ$ミリオネア』への出演が彼の転機となった。

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*印象的な司会者役を見事に演じきったアニル・カプール(右)。日本版ミリオネアでいう「みの」役。黒くはありません(水島)



■ハリウッドに衝撃を与えた、故アムリーシュ・プリーの怪演


他のボリウッド俳優の海外での活躍といえば、今は亡きアムリーシュ・プリーが『インディ・ジョーンズ/魔宮の伝説』で存在感ある演技を見せつけていた。アイシュワリヤー・ラーイ・バッチャンもイギリス映画『ピンクパンサー』に出演していたが、インド人俳優の海外進出には壁があったようだ。それは距離や時間のハンデ、エージェントの問題、ボリウッドで十分活躍していけるから、ボリウッドで主役級なのにハリウッドでは脇役になってしまうから……などいろいろな要素があると思う。

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*画像は火星網より。スピルバーグがメガホンをとった、1984年公開『インディ・ジョーンズ/魔宮の伝説』。ルーカス監督作ではないにも関わらず、シリーズ最高傑作と名高い作品。アムリーシュ・プリーのまさに「怪演」と呼べる存在感が、映画の肝となっていたように思う。小さい頃観てちょっとトラウマに(笑)(水島)


■ボリウッド俳優の米国での活躍に期待


そうした問題をクリアしてアニル・カプールは活躍している。アメリカで成功を収めつつもボリウッドを捨てるわけでもなく、両国で頑張ろうとしている。彼が実質的なアメリカ進出の足がかりになっているのではないかと思う。今後も彼のような演技派が世界で活躍し、ボリウッド俳優の底力を見せつけてほしいと願っている。




*上はアイシュワリヤー・ラーイが出演した『ピンクパンサー2』のTVスポット。9秒あたりから登場。下は本人へのインタビュー動画。いやはや美しいです(水島)

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関連リンク:
アニル・カプールにインタビュー  Mr. インドの『ミッション:インポッシブル』 | CNNGo.com(2010年12月10日)

*当記事はブログ「インド映画通信」の許可を得て転載したものです。


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