中国、新興国の「今」をお伝えする海外ニュース&コラム。
2011年12月31日
ニジニ・ノヴゴロドでは、12月の間ロシアにしては暖かい日がずっと続きました。今日も‐6℃~‐2℃で過ごしやすかったです。
■年末パーティー「ヨルカ」
毎年この時期になると、保育園や幼児教室などで子供たちのために年末パーティー「ヨルカ」が開かれます。日本で言う「クリスマスパーティー」のようなもので、ゆうきとりなも何か所か行ってきました。
■勧善懲悪のお芝居、ダンス、ゲーム
ヨルカの流れはどこもほぼ同じです。まず、初めにお芝居があります。主人公などは色々ですけれども、粗筋は決まって同じで「悪者にいじめられている主人公を子供たちはみんなで助ける」ことです。困った人を無事に助けたら、サンタさん(Дед Мороз)とその孫娘(Снегурочка)を呼んで、一緒にダンスやゲームをします。
■サンタさんに披露する「今年出来るようになったこと」
いっぱい踊った後、詩の暗読や歌など、今年できるようになったことを一人ずつサンタさんに披露します。ゆうき(7歳)もサンタの膝の上で詩を読みました。しかし、りな(2才9ヶ月)はまだまだほとんどしゃべれませんので、サンタさんの膝に乗せてもらって周りの皆さんに拍手をしてもらって終わりでした。来年こそ何か「発表」できるようになると、私たち家族3人はとても楽しみにしています。
■子供たちの仮装パーティー
ヨルカには、子供たちはおしゃれな衣装を着るか仮装をしてきます。仮装といえば、小さい子はウサギなどのかわいい動物の格好をすることが多いのですが、もうちょっと大きくなるとスーパーマンなどアニメや映画の主人公の格好を選ぶようになるようです。
りなは今年初めてヨルカに参加しましたけれども、仮面で顔が見えないスパイダーマンなどを見るたびに、泣きべそをかきました。結局どのパーティーに出ても特に前半こわがってしまい、私にくっついて離れませんでした(それで写真はお兄ちゃんばっかりになってしまいました)。
サンタさんからもらうプレゼントはほとんどの場合お菓子なので、毎回パーティーの後ちょっとしたおやつタイムになりました。
■やっぱり……、二人兄弟のウチでも子だくさん!?
スポーツセンターなど、大勢の人が集まるヨルカを見ていると、兄弟で来ている子供たちが少なく、私たち家族は「子だくさん」に見えてしまいます。でも実は、以前の記事でも書いた通り、ロシアは一人っ子ばかりとは限りません。
サザエ・カツオ姉弟は当たり前=ロシアに「年の差兄弟」が多い理由―ロシア駐在日記
二人兄弟だけれども、年が離れている場合が多いので、上の子がすでに「ヨルカ」を卒業している家族もあるし、「二人目はまだこれから」という家族もあります。しかし、そういう事情を知っていても、改めて気づくとやはり不思議な感じがします。
■よいお年を!
さて、これは今年で最後のエントリーとなりました。私のつたない日本語を読んで下さった方々に心から感謝いたします。どうぞいいお年をお過ごしください。
私たち家族は来年もまだまだロシアにいることになりそうです。ブログも続ける予定なので、これからもよろしくお願いします。
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*当記事は2011年12月30日付ブログ「ロシア駐在日記」の許可を得て転載したものです。