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ミャンマーが4度目の政治犯釈放=重要人物解放で大きな前進(ucci-h)

2012年01月15日

■ビルマの政治犯釈放、新年になって“4度目の正直”となる■

*本記事はブログ「チェンマイUpdate」の2012年1月14日付記事を許可を得て転載したものです。  


Myanmar / Burma Market
Myanmar / Burma Market / Eustaquio Santimano


■改革には政府と反対派の協力が不可欠

ビルマの改革には政府側と以前の反対派(アウンサン・スーチーの国民民主連盟や各地の民族解放戦線)との協力がなければ進まないだろう。

2012年4月1日の中間選挙にはアウンサン・スーチー自身も立候補することになった。「政府側にうまく使われるだけだろう」との批判もあるが、中に入ってみなければ切り開かれない面もある。もっとも、ビルマの議会は今のところ実効力に乏しいようだが。

そのNLD(国民民主連盟)だが、寄る年波に勝てなくなってきている。アウンサン・スーチーは66歳だが、彼女を支える入獄歴最高のウ・ウインティンは、すでに82歳だ。NLDは若い血、新しい人間を求めている。


■4度目の政治犯釈放、実効性はあるのか?

反対派の人材となると、監獄に収容されている政治犯に眼が行く。ビルマ政府は1月12日、651人の囚人を釈放するとテレビで放送したが、政治犯の数は今のところ不明だ。なおこの日、政府とカレン族との停戦協定も調印された。

2011年3月30日に新政権が発足して以来、これが4度目の釈放となる。過去2万人が釈放されたが、政治犯は347人に留まると見られる。なおNLDによると600人近くの政治犯が、活動団体によると1500人以上が、今なおなお囚われの身だ。

今回の釈放がどれだけの実効性を持つのか。その基準となるのが以下の3人が釈放されたかどうかだ。

・クン・トゥン・オオ(シャン族のリーダー)
・ミン・コ・ナイン(学生デモのリーダー)
・シン・ガンビラ(仏教徒の活動家)

当初3人は今回も含まれていないと報じられたが、翌日になって3人とも前首相キン・ニュント(73歳、自宅監禁)とともに釈放されたことが判明した。

今回の釈放は、西側の経済制裁解除に向けての大きな一歩になったと評価できそうだ。

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*本記事はブログ「チェンマイUpdate」の2012年1月14日付記事を許可を得て転載したものです。     
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