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「生き埋めにしてやる」亡命作家が語った中国当局の拷問=中国ニュースヘッドライン(FMN)

2012年01月21日

中国の体制外メディア・FMNによる2012年1月19日の中国ニュース・ヘッドラインをお送りする。


3-wheeled chinese tractor/trucks traveling up country dirt road
3-wheeled chinese tractor/trucks traveling up country dirt road / kafka4prez

■「生き埋めリスト」

当局の弾圧に耐えきれない家族全員でアメリカに移住した中国の独立作家・余傑が「国を立ち去る声明」を発表した。国保(中国公安部国内安全保衛局。人権活動家、民主化活動家の監視、拘束などを任務とする)に数回にわたり暴行され、また長期間、監視下に置かれたことを明らかにした。

ある国保は「上層部の命令があれば、30分で穴を掘ってお前を生き埋めにしてやる」「国保が持つ情報では、中国国内にいる影響力がある反体制知識人は合計でも200人以下。もし中国共産党中央がその統治に危機を感じたら、一晩のうちに200人全部をとらえ、生き埋めにすると発言したという。

この一文は中国ネット民にも大きな影響を与え、19日にはネットにおけるホット・トピックとなり、「生き埋め」(活埋)はホット・キーワードとなった。
関連リンク:余傑声明(観察)
 

■余傑は「自由原理主義者」だ―環球時報

余傑のアメリカ移住について、中国紙・環球時報は単仁平の署名記事を掲載し、「自由原理主義者」と批判した。余傑は独メディアの取材に応え、「単仁平の記事は、中国政府内における最も膠着的で頑迷固陋な人々を代表している」と反論。この過ちに対して、そうした人々は代価を払うことになるだろうと話している。
関連リンク:ドイチェ・ヴェレ


■国家政権転覆罪で懲役10年、この1カ月で3人目の有罪

湖北省武漢市の活動家・李鉄氏は1月18日、国家政権転覆罪で懲役10年の判決を言い渡された。判決書では、李が発表した論考「人は尊厳をもって天となす」が、民主主義の名を借りて政権を転覆させようとするもの、平和的政変を目的としたものだったと指摘。この1カ月間に国家政権転覆罪で有罪判決を受けた活動家は3人目。四川省の陳衛、貴州省の陳西も有罪判決を受けた。
関連リンク:BBC


■中国の人権はすでに改善された=中国外交部官僚

中国の人権環境について注目が集まる中、中国外交部国際課課長は19日、「中国人は旅行することができる。マイクロブログを使うこともできる。また国に対して意見を言うこともできる」と発言した。中国の人権環境はすでに改善されたとのアピールだ。同氏は「(外国による)人権に名を借りた、中国社会の安定を脅かす行為は無意味だ」と発言している。国人権状況は注目されるから、1月19日外交部国際司司長は「中国人が旅行や微博の使用なんかまた国家に意見を提出することができる。」と表明した。目的は、中国の人権状況を改善したと指す。その上、彼は海外が人権問題をかこつけて中国社会の安定を破壊するやり方はむだになると表明した。
関連リンク:中国新聞網


■農村障害者救貧10年計画
 
中国の農村には2000万人以上もの貧困に苦しむ障害者がいる。彼らは中国の貧困者の中でも最も弱い立場に置かれた人々だ。19日、中国政府は2回目となる農村障害者救貧10年計画を発表。2020年には農村の障害者は衣食に困ることはなくなるだろうとコメントした。
関連リンク:財新網

■FMNとは?
自曲新聞(FREE MORE NEWS)は、 TwitterFACEBOOKを活用してニュース・キュレーションサービスを提供している中国関係の体制外メディア。独自レポート、独自リポートも発表するほか、海外メディアの取材コーディネートなども手がけている。現在は中国語と英語でサービスを提供しているが、日本語での展開も検討中。
 
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