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チベット人僧侶が焼身抗議し死亡=中国武装警官の僧院監視に抗議(tonbani)

2012年02月18日

■<速報>再び今日焼身抗議 僧侶死亡 青海湖の西で■

*本記事はブログ「チベットNOW@ルンタ」の2012年2月17日付記事を許可を得て転載したものです。


Katmandu-117
Katmandu-117 / Viajar24h.com

■ダムチュ・サンポの焼身


2012年2月17日午前6時ごろ、アムド(青海省)、テムチェン・ゾン(海西モンゴル族チベット族自治州天峻県)センゲ郷にあるボンタク僧院(正式名称:エーバム・タレ・シェトック・タルゲリン)の僧侶ダムチュ・サンポ(38歳)が、僧院内で焼身抗議を行い、その場で死亡した。以下、TibetTimesTibetExpressが伝えた。

僧ダムチュ・サンポはセンゲ郷第2地区のアルギュル家の生まれ。父はツェデ・タクラ。母は幼少時に亡くなっており、名は不明。末子だったという。1994年から97年にかけ、南インドのデブン・ゴマン僧院で学んだ経歴を持つ。僧院の元戒律師であり、経学の先生でもあった。また、中国が設立した僧院管理委員会の役員でもあった。

 
■ボンタク僧院の監視
 
ボンタク僧院は数年前から当局の厳しい監督下にあったという。数年前に同地域で銀鉱山開発が始まったことに対し、ボンタク僧院のケルサンという僧侶が反対。逮捕され懲役刑を受けたことが監視の発端となった。以来、武装警官らはたびたび僧院を訪れて、僧侶たちに嫌がらせし、「言う事を聞かなければ僧院を閉鎖する」と脅していた。

特に今年は監視が強化されたという。中国の旧正月以来(この地区ではチベットの正月も重なっていた)、センゲ郷には多くの警官が配備された。正月後の恒例の祈祷際で、焼身抗議者への追悼法要などが催されないよう、ボンタク僧院には監視の役人や武装警官が常住していた。

焼身した僧ダムチュは武装警官らに出て行ってほしいと要請していた。「出て行かない場合、僧院で何が起ころうと、その責任は全てあなた方にある」と明言していたと伝えられている。焼身後、僧院には多くの武装警官が派遣され、僧房一つ一つにいたるまで厳重な検査が行われている。周辺一帯には緊張が高まっているという。

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