中国、新興国の「今」をお伝えする海外ニュース&コラム。
2012年03月01日
■ピカピカの2年生?!
日本にいれば今頃小学校1年生になっているはずのゆうき。しかし、ニジニ・ノヴゴロドは日本人が10人しかいないので、日本人学校どころか日本の補習校もありません。かといって、現地の学校は基本的に満7歳からの入学なので、ゆうきがここの小学校に入るのが後半年も先のことになります。
しかし、いずれ帰国し日本の小学校に転入することになりますから、国語などの勉強はおろそかにはできません。そのようなことで日本大使館からいただいた教科書にそって、ゆうきはパパと毎晩勉強しています。この授業のことを私たちは「ゆうくん学校」と呼んでいます。「僕の小学校はなぜか台所にあるんだよね~」とこの前ゆうきが独り言を言っていました。
日本に帰ったときは1年生がすでに終わっているので、ゆうきはいきなり2年生、場合によっては3年生になります。この前そういう話をしたら、ゆうきはびっくり。「ピカピカの1年生は???」と信じられない様子でした。ちゃんと説明したつもりでいたのですが、どうもうまく伝わってなかったようです。「ゆうきの場合は『ピカピカの2年生♪~』」と家族で盛り上がってしまいました。
■モスクワの日本人学校
しかし、せっかく日本の小学校と同じ教科書で勉強しているので、日本人の1年生の様子をぜひ見せてやりたい。少しでも学校の雰囲気を味わえば、ゆうきにとっていい刺激になると思って、モスクワにある日本人学校に見学に行ってみようと思いました。幸い、校長先生が快く引き受けてくださり、この計画を実現できました。当日は朝早くロシアの新幹線「サプサン号」に乗って、お昼ちょっとすぎに小学校にお邪魔しました。
子供たちがちょうど外で遊んでいたので、ゆうきもさっそく仲間に入れていただきました。「前ならえ」もできなかったし、「鬼ごっこ」のルールも忘れていたみたいですけど、みんなにサポートしていただきとても楽しく過ごすことができました。
そういう気配りをはじめ学校の雰囲気はとても日本的で、なつかしかったです。しかし、モスクワにある学校なので、現地の要素も取り入れられています。例えば、我々がお邪魔した日はロシアの「祖国防衛者の日」の前日だったけれども、日本人学校の子供たちもこの習慣を取り入れ、授業でお父さんたちのためにプレゼントを作っていました。
■モスクワのすばらしさを自ら学び、体験することに喜びをもつ子供たち