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オタク覚醒のきっかけとして自慢できるアニメ、恥ずかしいアニメ―中国(百元)

2012年04月25日

■中国オタク的「オタクになったきっかけとして誇れる作品」■

*本記事はブログ「「日中文化交流」と書いてオタ活動と読む」の2012年4月15日付記事を、許可を得て転載したものです。


Gundam, Odaiba ガンダム
Gundam, Odaiba ガンダム / shibuya246

■覚醒した作品でバレるオタク世代論

このブログを読んで下さる方の中にはオタク方面に足を突っ込んでいる方が多いかと思いますが、そのきっかけになった作品というのがあったりするのではないかと思います。

中国オタクの面々にとってもその様なきっかけになった作品があるようですが、そういった作品に関して「オタクとしてなんとなくカッコイイ」「周りに誇れる」といった差のようなものがわりとハッキリとあったりする模様です。

これについては中国オタクの間で、オタクというのが「自分達の世代の文化」だと考えられているのが影響しているのかもしれませんね。

先日、中国のソッチ系の掲示板でその辺の感覚についてのやり取りを見かけましたので、例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。


■中国人オタクの議論

みんなオタクになったきっかけの作品というのがあると思うんだが、そういう作品ってどんなのだったら周囲に対して「誇れる」んだろう?自分もアホらしい話であるのは理解しているんだが、最近ちょっと考えてしまってね。

あんまり意味の無い話ではあるが、プライド的な面から考えると確かにそういうのってあるよなぁ。個人的な印象だと古いのだとわりと自慢できるようなイメージ。

逆に一般的すぎる作品や萌え重視な作品だと軽く見られるよな。そういうのが無くて、しかも尊敬されるような作品か。ちょっと考えてみよう。

きっかけなんて選べるもんじゃないし、気にしないで良いんじゃないの。私は昔何気なく「クロノクルセイド」を見たのがきっかけだし。

まぁそうなんだけどね。ただ「自慢できる」ような空気は確かに存在するから、ちょっとネタにしてみるのもいいんじゃないか。ウチの国のオタクの傾向を見た感じでは、作品の深さを語れるのだと良いんじゃないかな?典型的なのは「新世紀エヴァンゲリオン」とか。

基本的には古くて評価されている作品、しかもマイナーなほどいいって所じゃないか?パッと思いついたが「銀河鉄道999」とかだと面子は保たれるかもね。ウチの国で999をきっかけにしてオタクになったのが本当にいるのかは分からんが。

古いだけなら「一休さん」とか「鉄腕アトム」、それかいっそ我が国の古き良き伝統アニメ「おたまじゃくしが母さんを探す」とかでいいんじゃね?と思わなくもない。あと、最近日本のオタクな知り合いに「恐竜戦隊コセイドン」で特撮にハマったと言ったらマニアだと驚かれてヘンな気分になった。あれ、ウチの国に最初に入ってきた特撮系テレビ番組でかなり有名なのに……

古い方だと「マクロス」とか「花の子ルンルン」とかだと悪くないんじゃないの。てか疑問なんだがオタクって優越感を得られるものなのか?俺はオタクとは恥ずかしいものだと思うんだが。

これはオタク同士での話だから気にする方向が違うんでないかい?そもそも「オタクって恥ずかしい事」だと誇るヤツの方が、なんか最近の流行に踊らされているという感じがするんだが。「日本ではオタクが恥ずかしいとされている」という情報は最近入ってくるようになったものだし。確かにオタクは強く誇るもんでもないけど、所詮は趣味なんだし気楽に構えていればいいんじゃない。それはともかく、なんか優越感を得られる基準としては「人気になった作品」を「ウチの国で人気になる前から」知っていて「ハマった」ってのはどうだろ?

萌え系作品でも、古いのでその後の作品への影響が大きければ結構いけるような気がする。例えば「おねがい☆ティーチャー」とか。逆に「D.C. ~ダ・カーポ~」みたいに当時人気だったけど、その後に続かないのだとちょっと微妙な気が。

普通に人気な作品だと微妙な感じがあるよね。近頃では「とある魔術の禁書目録」とか「とある科学の超電磁砲」とか。良くも無ければ悪くも無いというか、普通というか、埋没するというか。

「ガンダムSEED」から入った俺は、宇宙世紀ファンの連中だけでなく他のオタクからもなんかバカにされる……いいじゃないか!好きなんだから!

ああ、その周りの反応がなんとなく分かる。俺も自分が「ガンダムSEED」からオタクになったしな。ただ、その後別作品にハマったりしているので、自分がSEEDからオタクになったのをあまり認めたくなかったりもする。

可もなく不可もないってのあるよね。自分はCLAMP系、特に「聖伝」なんでどうも中途半端な気がする。

例えば「プリキュア」ってどうなんだろう?自分はこの作品に出会って「オタクとして作品にハマる」というのを実感できた。しかし、ウチの国では「セーラームーン」ほど人気出ないし、子供向けだと軽く見られるし。

この際だから言ってしまうが「LAST EXILE」がきっかけな自分は、それなりに良い位置にいるんじゃないかと考えている。

マニアな方に影響のある作品は良いかもしれないが、あまりにもマイナーだと話題にならないんだよな。そこそこ人気のあって影響力のある作品となると、「封神演義」とかが悪くない位置にあるんじゃないかと。

気が付いたらオタクになっていたという感じだしきっかけとなった作品を挙げるとなると逆に難しい。一応流れ的には子供の頃ハマっていた「魔神英雄伝ワタル」とかになるのかな?これってオタクとしてはどうなんだろうか。

影響力の大きいアニメでちょっと前ってのもわりと自慢できるかも。連帯感感じられるし。「美少女戦士セーラームーン」とか「ドラゴンボール」とか「聖闘士星矢」とか。

最近のだと「銀魂」がそんな感じだよね。オタク内での評価も高いし。ただ「スラムダンク」みたいにあまりにも人気になり過ぎているとちょっとダメなような気がする。「幽遊白書」とかが結構良いような気もする。

俺もイロイロとアニメを見てはいるけど、本格的にオタクになってしまったのは間違いなく「セーラームーン」が原因だ……オタクになって後悔はしていないけど、ちょっとした恥ずかしさは感じてしまうかな。

バカな話だけど、そういう空気は確かにあるからなぁ……客観的に考えた場合、ウチの国で一般の人気が高いのは「セーラームーン」「エヴァ」「NRUTO」「ONE PIECE」「BLEACH」といった辺りだから、この辺から外れてると希少価値が出て良いんじゃない?

子供向けかもしれないけど、自分は「ドラえもん」がきっかけだね。当時はお金が無かったんで古本屋で安いのを探していたから、大人になって自由にお金を使えるようになったら作品揃えたり関連商品に手を出したりするようになっちゃったから、この作品はホントに自分のオタクの原点だと感じる。

新房昭之作品とかだと良いのかね。あと、ギャルゲーとかどうなんだろうな。今では珍しいかもしれないが、自分と同年代のオタクでは「メモリーズオフ」でオタクになったやつとかわりといるんじゃないだろうか。

こういうのってどうなんだろう。自分はたまたま見た「Fate/stay night」のアニメでオタクになったんだが、周りからはアニメはゴミで価値があるのはゲームの方だと見下される。まぁ確かにその後ゲームの方も遊んでみてゲームの方が良いとは感じたが、アニメを見て作品に夢中になった自分の気持ちは否定されたくない。

うーむ……アホらしいとは思うが、張り合いたくなる感情も理解できてしまう自分がいるわ……とりあえず古い作品で、現在の主流な世代が見てないと自慢できるような感じあるな。しかし10年前を振り返ってみて思いついたんだが、もしや10年後は「ガンダムAGE」でオタクになったのが誇れるようになったりするんだろうか?

とまぁ、こんな感じで。


■むなしくても張り合わずにはいられない?!

中国オタクの間における価値観が透けて見えてちょっと面白いですね。

中国オタクの多くもこういったことに関して順位をつけるのはおかしなことだと分かってはいるようですが、オタクとしての微妙な意地の張り合いになった場合はちょっと引っかかってしまうような所もあるようです。オタク同士でマニア度を競ってしまうのはどこの国でもある話なのかもしれませんね。

とりあえず、こんな所で。例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。

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*本記事はブログ「「日中文化交流」と書いてオタ活動と読む」の2012年4月15日付記事を、許可を得て転載したものです。

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